お母さんたちの第3の居場所♡子育て支援センターのなか

2018.09.25 公開

注意

6月15日(月)以降、全ての子育て支援センターにおいて施設を開所。
※感染症予防対策のため、事前予約制や人数制限等を行うなど限定的な利用となります。事前予約は希望する子育て支援センターに直接ご連絡の上、ご予約をお願いいたします。(0歳児利用日も予約が必要です。)

何十本もの大きな木々に囲まれた、広大な野中こども園の敷地の中に「子育て支援センターのなか」はあります。

桑の実を食べたくて、木登りに夢中になっている子。
カブトムシやクワガタを「大人は手伝わない」というルールの中で、自力で捕まえようと頑張る子。
いたる水道から噴き出す水しぶきの中で、びしょびしょになって遊ぶ子。

「大地保育」で有名な野中こども園には、カラフルでポップな遊具はひとつも見当たりません。

子供達は、木で出来たいくつかのシンプルな遊具と、大きな自然、ただただ広い広場の中で遊びを作り、発見し、体いっぱいに遊んでいるように見えます!

そんな素晴らしい環境で、就園前の子供もめいっぱい外遊びやいろんな体験をさせてもらえる「子育て支援センターのなか」を、今日はハハラッチ☆してきました!

野中こども園の広い駐車場に車を停め、広ーい園庭を横切った森の方に入っていったところにある建物。
これが、支援センターのなか、通称「センターさん」です。

長い滑り台が目印☆

階段を上っていくと、名前のついた下駄箱が。

センターさんに来た子供達が自分で靴を揃えて片付けています(^ ^)

そう。リピーターがとても多いこの支援センター。

毎日のように通っている方もいます。

「子供を自由に外遊びさせてあげられる。」

「お弁当を持ってきてみんなで食べられる」

という、お母さん達に嬉しい環境が整えられていて、とにかく居心地が良いのです!

家では子供と付きっきりでちょっと疲れてしまうお母さん達が、憩いの場所と感じているようです(^ ^)

そして週5日、毎日開いてくれているのも行きやすいポイントですよね!

いつ行ってもいい。いつ帰ってもいい。もちろん、「今日は行かない」だっていいのです。

ぐっすり眠れない夜を過ごすことも多い赤ちゃん期のお母さんにとって、それが何より嬉しかったりします。

約束や予約をしちゃったら、寝不足でも行かなきゃならない…

でもその日のコンディションはその日になってみないとわからないですもんね。

「今日は眠いから行かない!」でOKだし、お昼前に突然出かけたくなって「やっぱりちょっと行く♪」もOK!

私にとっても、ふらりと寄れるとってもありがたい場所でした。

「いつでもおいで」
そう言って、いつもそこにいてくれる。そんな場所なんです。

木の温もり溢れるおもちゃに和みます♡

そんなセンターさんのお母さん的存在がこの方、保育士の佐野仙子(のりこ)さんです。

支援センター担当の保育士さん 左・のりこさんと、右・みきさん

ずっと野中保育園の主任保育士をされていた仙子さん。
数年前から支援センターのなかを担当されています。

リピーターが多いと聞くと、初めて行くお母さんはちょっと不安になってしまう気持ちもありますよね。輪に入っていけるかな~とか。

でも大丈夫です!!

この仙子さん、初めての時からめちゃくちゃフレンドリー!笑
「この人はこーだよ」「あの人はあーだよ」と、話しやすいきっかけを作ってくれます。
それは、”お母さんを1人にしない”ということを、心がけてくれているのだそう。(1人が心地よい様な人は別ですよ☆)
いつも笑顔で気さくで、とっても安心させてくれる仙子さんに、お話しを伺いました。

「支援センターに来るお母さんは皆ニーズが違っています。『助けて~』と駆け込んでくる人もいるし発散させたい人もいる。どの人も、必要な時に必要なものを受け取って帰れるような、そんな場所にしたいと思ってやっています。

世の中には『母はこうあるべき』『こうするといいよ』といった情報が溢れていて、自分が当てはまらないと、お母さんたちは自信をなくしてしまいます。でも大体の人は当てはまらない。だって1人1人違うんだから、本当は当てはまらなくて当たり前なんです。なのにそういった情報と比べて自分を『ダメ』って思っちゃうと、子育てが楽しめなくなっちゃうんですよね。とってももったいない!

支援センターに来てくれたそのご縁に対してこの場所が提供出来ることは、『楽しい子育て』

それは何も大それたことじゃなくて、初めて来る人も、毎日来る人も、今日ここに来て楽しかったなとか、よく笑ったなとか、久しぶりに家族以外の人と喋ったなとかいう体験が、家に帰って子供を抱きしめてあげられたり、オムツ替えの時に笑って話しかけながら出来たりといったちょっとした『楽しさ』を生めるといいなと思ってやっています。」

大人も子供も、発散!笑

そう語る合間にも、子供たちが入れ替わり仙子さんのところに駆け寄ってきます。
お母さん達は元気にぺちゃくちゃお喋りしている笑い声が響いています。

お母さんも子供も、みんな楽しそう。

子育てをしてる時って、とっても幸せな時間のはずなのに、言い様のない孤独感を感じたりすることを皆少なからず経験してるんじゃないかなと思います。

こうやって、子供もお母さんもお互い楽しめる場所があるって、本当に救われるな~と思いました。

「子育てしてる時、ママ友がたった1人でもいたらそれでOKだと思う!それでいろんなこと乗り越えられると思うんです。そういったお母さんの孤立化を防ぎたくて、今年から『赤ちゃんの日』というのを始めたんですよ。」と仙子さん。

『赤ちゃんの日』は、月に1度、1歳までの赤ちゃんがいるお母さん達が集まって様々なグループワークでお喋りを楽しむ日。

毎月顔を合わせることで、顔なじみになって話しやすいお母さん同士が『ママ友』になっていくんだそうです。

他にも、いろんな楽しいイベントが毎日盛沢山企画されているのも、支援センターのなかの楽しいところです!

こんな風に、なんと毎日がイベントです!!

流しそうめんや泥んこやわらべうた、みんなで公園にピクニックに行くなど、子供達が喜ぶ企画が目白押し!

そして、産後のお母さんのためのピラティスやフラダンスなど、お母さんが楽しいイベントも☆
ここでは、子供だけが主役じゃない、お母さんも主役なんだと感じます(^^)

流しソーメン

支援センターのなかの特色として、赤ちゃんにも絵具で絵を描かせてくれる『自由画の日』があります。

「子供の前に画用紙を広げ筆を持たせると、絵具の色を選んで絵を描きます。
大人は何も言いません。自由に描かせると、子供は絵に心を表してくれるんです。
子供が心をのびやかに表現出来るように、絵具の顔料をとくことからこだわって作っています。」

自由に描くことを大切に、センターさんでは月に2回『自由画の日』を設けているのだそうです。

この日は『おじいちゃん・おばあちゃんに敬老の日のプレゼントを作ろう!』というイベントが行われていました。
親子で楽しそうに創作にはげんでいます(^^)

創作の傍らで、お母さん達にもお話しを伺ってみました。

「自分は安らげて子供は楽しめるので、よく来ています。
1人目なのでわからないことだらけなので、先生や先輩ママさんに相談出来て助かっています。
子育てって、仕事や勉強と違って答えがないことはわかってるんだけど、ただ話したいっていうのを受け止めてくれて、いつも帰るときには肩の力が抜けています(^ ^)」

と話してくれたのは、ご近所にお住いの安倍さん。なんと野中保育園の卒園生なのだそうです。保育園時代の楽しい思い出が残っているんだとか。

そうなんです。子育ての悩みや愚痴を話せるというのも支援センターのなかの醍醐味です。
とにかく話しやすい雰囲気なので、いつの間にかみんなで話しが盛り上がっていることも!笑
そして仙子さんは、子供の発達についても詳しいため、なんでも相談できます。
個別の育児相談にも応じてくれています。
私も何度駆け込んだことか…笑

又、3人のお子さんを子育て中の鈴木さんは、

「こども園の子供達に混じって外遊びをさせてもらえるし、夏は園児達が終わった後プールにも入らせてもらえたので、子供が思いっきり遊べるところが気に入っています。

お弁当を持ってきてみんなで食べられるので、帰りの車の中で寝かせて帰れるのもありがたい!
赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、遊び盛りのお姉ちゃんと寝ていたいの赤ちゃんとで家で過ごすのはなかなか難しかったんです。

でもここに来ると保育士さんやほかのお母さんと助け合いながら、上の子達を外で遊ばせて、赤ちゃん達を室内でゆっくり過ごさせるということが出来て本当に助かりました!」と。

支援センターのなかでは、初めにお母さん達に「自分の子は責任持って見てね。だけど困ったら声をかけ合って、みんなが助けてくれるよ。」と伝えるのだそうです。

大人の責任の元で、子供達の自由が守られています。
管理してしまえば大人は楽だけど、それをせずに子供を見守ってくれている。
大きな愛情を感じました。

「助けて」て言えることも素敵ですね。
子育てを楽しく乗り切れる魔法の言葉が、飛び交っている場所でした。

たくさんの人にお話しを聞きながら、私もすっかり居心地良く過ごしているうちに、あっという間にお昼です。笑
「ごはんの時間ですよー」なんて声かけは一切なく、みんな子供のタイミングで、それぞれお弁当タイムが始まっています。

みんなでワイワイご飯(^ ^)
時には外遊びの流れのまま外で食べたりも(^ ^)

子供って、『みんなで』食べるのが大好きなんですね。
家では食べないものに挑戦してみたり、お友達と分け合って食べたり、「ここに来るとよく食べるんですよ!」と話してくれたお母さんもいました。
ごはんを一緒に食べるってなんだか家族みたいで、子供達も、お母さん達も、こうして絆が深まっていくのかな、なんて思いました。

最後は、仙子さんの『言葉をリズムにのせたお話』
子供の言葉への関心を刺激します。子供達の目はキラキラ☆

これを合図に、子供達はおうちに帰っていきます。

いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい笑って。
これからぐっすり寝るんだって(^ ^)

子育て中の特別な時間を、こんな場所で楽しんでみませんか?

『子育て支援センターのなか』は、いつでもそこに、いてくれています☆

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ハハラッチライター

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あっこりん(R4.3卒業)

まだまだ遊び足りないイケイケmam♡ 看護師・保育士・アフリカンダンサーの顔を持つ3男子の母。「全ての子供達に性教育を届けたい!」という野望を胸に、妊娠・出産・生理やパートナーシップのことばかり考えています☆富士宮在住歴4年目。母になっても仲間と飲んだり踊ったり、まだまだ遊び足りないイケイケ母ちゃんです♡

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