富士高砂酒造さん蔵見学タンク
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2018.07.24(更新日)

日本酒って意外と飲みやすいんです

みなさんは日本酒、好きですか?

「おじさんが飲んでいるイメージで飲んだことない…」
実は私も数年前までそうでした。
でも、せっかく富士宮に住んでいるんだからと、市内の蔵開きに行ってみたところ
「あれ? 思ったより日本酒って飲みやすい…!」
と衝撃を受け、それ以来すっかり日本酒にハマってしまいました(笑)。

富士宮は、静岡県東部エリアに7つある酒蔵のうち「4つ」が集中している、
日本酒LOVERにはたまらない地域!

今回はそのなかでも、富士山本宮浅間大社の徒歩圏内にあり、
電車やバスでのアクセスがしやすい「富士高砂酒造さん」の蔵見学をレポートします。

いよいよ蔵見学スタート!

まずは、大月線からもよく見える「富士高砂酒造さん」の店舗入口から蔵見学の受付をします。
(前日までの予約が必要です。予約方法は記事の最後に)

富士高砂酒造さん店舗入口

今回、蔵を案内してくださったのは、勤続35年のベテラン「小口さん」。
店舗北側にある駐車スペースの、すぐ脇にある白い蔵から見学スタートです!

富士高砂酒造さん蔵見学

取材した日はかなり蒸し暑かったのですが、一歩中に入るとひんやりとした空気。

入口横には、酒造りの工程が図解になったものと、
以前使われていた酒造りの道具(木製)が展示されています。
社会見学のような雰囲気で、大人の私も思わずワクワク…!

富士高砂酒造さん蔵見学

蔵の奥にはずらりと並ぶ貯蔵用タンク。

富士高砂酒造さん蔵見学タンク

お酒造りのシーズンは、新米が収穫される10月の翌月である「11月」から始まります。
その翌年4月に火入れ(殺菌と発酵を止めるために行う工程)をして、
完成したお酒を半年(!)寝かせています。
今はタンクのなかで、すやすやおやすみ中ということですね。

お酒造りで大切なのは「温度管理」。
温暖化の影響で、蔵のなかの温度を一定に保つことが難しく、
ちょっとの温度差でお酒の味が左右されるから大変。
今年の冬は特に急に冷え込んだため(富士宮でも雪が降りましたね)、
ストーブなどの暖房を入れて調整したそうです。

おいしいお酒は「おいしいお水」と「職人の技術」から

さて続いては、明るく開放的なエリアへ移動。

富士高砂酒造さん蔵見学

富士高砂酒造さん蔵見学

「精米→洗米→蒸米」や「搾り」の作業をこちらで行っています。

機械化された部分もありますが、実際の確認では手や目など、職人さんの感覚が頼り。
特に「大吟醸」は、3日間じっくり時間をかけてお米の表面の65%を削る「精米」をしているので、その確認作業も繊細です。

ここで一旦外に出ると、学校にも置いてある百葉箱のようなものが。

富士高砂酒造さん井戸水

こちらは地下28mからくみ出している井戸。
浅間大社境内の湧玉池と同じ水源で、年間を通して水温の変化は少なく、ほぼ13.5度。
井戸水の研究として、近隣の小学校から見学に訪れるそうですよ。

続いて「もろみの仕込み」を行う「仕込蔵」へ移動して、お酒造りに関わる場所の見学は終了。
蔵見学のクライマックスともいえる厳かなスポットへ移動します。

どうして酒蔵に仏像が?

お酒が眠る蔵の中。その中二階、一番奥に薬師如来像が安置されています。

富士高砂酒造さん薬師如来

こちらは元々、富士山頂上にあったもの。
明治時代の神仏習合により、仏像がどんどん壊されていくのを見かねた
当時の富士高砂酒造の方が「強力(ごうりき)」に頼んでこっそり麓まで持ってきたそうです。

仏様を富士山から降ろす際に、藁などを使って包んだので、
手に持っていた装飾品などは廃棄されてしまったとのこと。
それでこちらの仏様達は、何も持っていないんですね。

富士高砂酒造さん薬師如来

富士高砂酒造を、富士宮のこの地に作ったのは「山中正吉さん」という日野(滋賀県)の商人。
薬師如来がこのような形で今も残っている姿から、信心深い方だったことが伝わってきます。

蔵見学の予約方法など

観光客や地域の方へ「酒蔵に親しみを持ってもらいたい」との想いから始まった「蔵見学」。
各所の説明やお酒造りのエピソードを丁寧に約1時間案内していただいて、何と無料!
最後は店舗で試飲も行えるので、これは日本酒好きにはたまりません。
(私はこの日、車を運転してきたので、試飲ができず残念…)

予約は前日までに「電話かメール」で。
・電 話:0544-27-2008
・メール:info@fuji-takasago.com

土日は混み合うので、なるべく早めに連絡しておくのがおススメ。

小さな段差が所々にあるので、赤ちゃん連れの場合は、
ベビーカーでの移動より抱っこ紐がいいかもしれません。
また、歴史のある建物のため、木造で壊れやすい部分もあります。
薄暗いところもありますので、大人のみでゆっくり回るか、
お約束を守れる年齢のお子さんとなら一緒でも大丈夫かなと思います。

4〜10月はお酒造りのオフシーズンなので、
作業の邪魔にならずにゆっくり内部を見ることができます。
もちろんオンシーズンは、実際の作業が見られるのがいいところ。

敷地内のトイレは洋式でキレイです。
(ベビーキープ、オムツ替えシートの設備はありません ※2018年6月取材時)

店舗では試飲スペースも常時開放

富士高砂酒造さんはオンラインストアもあるのですが、
実店舗の方が品揃えも豊富で、店員さんと相談しながら買えるのがうれしい!

富士高砂酒造さん試飲スペース

300mlのミニサイズもバラエティ豊か。
まずはお試しとして気になる銘柄を選んだり、
お土産やギフト用に購入したりするにも便利なサイズ感。
おうちでのちょい呑みにもいいですね。

富士高砂酒造さん300mlミニサイズ

焦らずゆっくり、時間をかけてお酒造りに取り組む「富士高砂酒造さん」。
人間の子どものように、毎年個性の違うお酒に向き合うその姿勢に、
お酒造りと子育ては似ているのかもなあと、しみじみ感じる時間となりました。

7/28(土)には「夏の蔵開き2018」が開催されます。
子ども広場も用意されているので、大人だけじゃなく子どもも一緒に楽しめますよ♪
ぜひ一度、富士宮の酒蔵へ足を運んでみてくださいね!

ハハラッチライター

わかば

わかば

熱いものを隠し持つグラフィックデザイナー 夫と小学生の娘と3人暮らしです。普段はフリーランスのデザイナーとしてお仕事しています。出身は山口県。富士宮市の魅力を子育て中の方に役立つ情報として発信できたらと思います♪