ちらほらと咲き出した桜を見て、春の訪れと花粉の猛攻を感じている8期生のかめこです。
春に訪れるのは花粉だけではない!多くの人に待っている…そう、新生活!入園、入学…様々なかたちの新生活が待っていますね。
3月は卒園や卒業の時期、そして『新生活スタート』への準備期間でもあります。前もって、なんとなくでも情報が分かるとありがたいですよね。
そこで、またしても『かめこの気になるリサーチ』やってみました!
今回のテーマは「お子さんの『小学校デビュー』へのお悩みはありますか?」です!
ご紹介が遅れましたが、私の職業は小学校教員です(現在は育休中)。またしても、ハハラッチライターの先輩ママのみなさんにご協力いただき、アンケートを通じて《小学校入学へのお悩み》を調査しました。自分の仕事での経験をいかし、少しでも、お子さんの小学校デビューの助けになればと思います。どうぞ、最後までお付き合いください!
アンケートの結果発表〜♪
さっそく、アンケートの結果を見てみましょう!グラフにしてまとめてみました。
小学校への入学は、楽しいこともたくさん待っていますが、心配なこともたくさんありますよね。
《親としてどんなことに不安を感じているのか》についてこんな回答がありました。
・一人で行動する機会が増えるため、犯罪に巻き込まれないか心配。
・子どもだけでの登下校
・学童保育の情報が少なくて困った。
・PTAのこと など
特に多かった回答は《子どもの登下校》です。子どもが初めて自分の力だけで家から学校までを行き来するので、心配ですよね。
登下校の子どもたちの安全を守るために、多くの学校が地域の方や保護者のみなさんに通学路の見守りをお願いしています。防犯対策にもなるので、本当にありがたいです。
特に、小学1年生は初めての下校になるので、下校に慣れるまでの間、通学路別の集団下校を行う学校が多いです。私がいた学校でも教員がそれぞれの集団につき、子どもたちが安全に下校ができるよう見守っていました。
メモ
入学説明会などを利用して、入学前に自分たちの通学路を確認しておくといいです。子どもと一緒に実際に歩いてみて、前もって通学路の危ないところや家に帰る目印などを確かめることができます。
入学までに知りたいこと
ここからは、《小学校入学の準備で大変だったこと・前もって知りたかったこと》そして先輩ママの小学校入学について気になったことをご紹介!
注意
市町村や学校によって異なることもありますので、お子さんの入学を迎える際、不明点や心配なことがあったら、必ずお住まいの市町村の教育委員会や入学先の学校へ確認するようにしてください。
◇入学までのおおまかな流れ
小学校入学までのおおまかな流れはこんな感じです。
- 就学時健診1
【〜11月末まで】 - 入学説明会
【2月ぐらい】 - 入学式【4月】
入学前に2回ほど実際に学校に行く機会があるので、前もって気になることをリストアップしておくと学校に直接確認ができます。
◇学童保育について
アンケートの中で、《学童保育(児童クラブ)》についての質問が多くありました。児童クラブを利用する場合、子どもは学校から歩いて児童クラブへ下校するので、基本的に「校区内にある施設」を選ぶ必要があります。
児童クラブの利用手続きは、保護者と児童クラブとの直接のやりとりになります。就学時健診の際に、児童クラブの担当者が学校で申請受付を行うところもありますが、就学時健診の日程はあらかじめ決まっているので、それよりも早く情報を知りたい場合は、直接児童クラブへ問い合わせをしてください。
メモ
・各市町村の公式HPで児童クラブのしくみや申し込みについての情報を確認できます。
・富士宮市では、例年10月ごろから学童施設の申し込み受付が始まるそうです。詳しくは市のホームページをご確認ください。
◇PTA活動について
〇PTA活動がどんな感じなのか詳しく知ることができたら協力できる選択肢が広がりそう。
〇PTA活動について気軽に質問できる機会があると嬉しい。
子どもたちの学校生活を充実させている活動の一つとして、PTA活動があります。PTA活動といっても、実際にどんな活動があるのか、確かに知る機会って少ないですよね。私が赴任していた学校では、
登下校の旗振り・奉仕作業・古紙回収・入学式や卒業式のコサージュの準備・運動会の運営など
PTAと協力してさまざまな活動を行っていました。PTA活動について気になることがあったら、ぜひ学校に問い合わせてみてください。入学前であれば、入学説明会のタイミングでも直接きくことができると思います。
先輩ママのQuestion
□入学までにできるようになっていてほしいことは?
〇学習面では、授業の中で子どもたちは様々なことを学ぶので、ぜひ学校での学びを楽しみにしていてほしいです。できるようになっていてほしいことは、規則正しい生活習慣が身についていることです。具体的には、
①早寝早起き
②朝食をしっかり食べる
③手洗いうがい
④整理整頓
⑤持ち物の確認
などです。特に、朝食は学校活動でのエネルギー源になるので、欠かさずに習慣化してほしいです。
④や⑤については、例えば、入学前なら自分で給食セットを用意したり、ハンカチをズボンに入れてみたりと最初はおうちの人と一緒に、学校のものを《自分で準備して片付ける》練習を少しずつしてみてください。入学前にできなくても焦らず、叱らず、子どもが自信をもてるよう、取り組もうとしている姿勢や行動を認めてほしいです。子どものペースを大事にしながら取り組んでみてください。
□入学までにどこまで読み書きはできたらいいのか
〇入学前に、ひらがなやカタカナなどの読み書きをできるようになる必要はありません。学校では、入学してからはみんな同じスタートラインにいること2を基本として少しずつ学習を進めていくので、学校の学習でできるようになるイメージでいいと思います。入学前にあれもこれもとやらせて「学校は勉強ができなきゃだめなんだ」というネガティブなイメージをもたせないことが大切です。
□入学までに授業を受ける練習や習い事や勉強らしいことをしていた方がいいのか
〇入学前に授業のためによい姿勢の練習などはしなくても大丈夫です。習い事も、学校のために始める必要はないと思います。1年生にとって、授業も宿題もはじめてのことばかりですが、クラスのみんなで考えながら、スモールステップを大事に活動していきますので、学校生活の中でできるようになるイメージで大丈夫だと思います。
□入学後も必要な家庭教育にはどんなことがあるか
〇家庭教育は、家庭で勉強させるということではなく、生活習慣やマナー、コミュニケーションの仕方など、子どもが生きていくために必要な力を家族との生活の中で身に付けていくという役割3があります。個人的に大事にしてほしいと思うことは、
・子どもをしっかり労う。
・子どもとの会話を大事にする。
の2つです。経験から思うことは、子どもにとって、家庭が【いちばん安心できる場所】であってほしいということです。宿題や次の日の準備などももちろん大切ですが、まずは、学校で疲れた子どもを労ってください。労うことは、子どものがんばりを認めることでもあるので、子どももホッと一息つけるはずです。
家族での会話は、大事な家庭教育の一つです。学校であったいいことやおもしろかったことなどを一緒に話すことで、コミュニケーションにもなりますし、楽しく1日を振り返ることができます。ぜひ、実践してみてください。
□外国人児童とその家族への支援について教えてほしい。
〇就学時健診での様子や在園していた施設からの情報をもとに教育委員会と学校とが連携して対応します。わかる言語で翻訳したプリントを渡したり、言語支援のサポート員に仲介してもらったりするなどの支援があります。言語支援のサポート員には、子どもの授業での支援もお願いすることもあります。
□子どものスマホデビューはいつからがいいか
〇ご家族で相談して、必要だと思ったら持たせるという感覚でいいと思います。学校にスマホを持ってきている子もいますが、持ってこなければいけない理由があり、相談の上で、学校からの許可をもらっているはずです。
〇持たせる場合は、使う用途や時間、そしてお金の使い方などのルールをはっきりさせ、守るよう徹底した方がいいです。特に、スマホでのお金のトラブルはよくきくので、ご家族でスマホの使い方について考える時間を大事にしてください。
終わりに…
小学校に入学してから、どんどんできることが増えていく子どもたちを見ていると、「子どものパワーってすごいなぁ!」と思います。そして、そのバックには必ず家族の支えがあること、記事作りを通して、改めて家族という力の偉大さに気づくことができました。
忙しい日々の中で、すてきな小学校デビューを迎えられるよう準備してくださっているみなさんのお力に少しでもなっていたら幸いです。春からの新生活、心より応援しております!
- 就学時健診とは、「就学時健康診断」のことで、入学予定の子どもたちが受ける健康診断のことです。法令で定められているので、必ず受ける必要があります。日にちも指定されており、入学先の学校で行います。 ↩︎
- 学校では、子どもたちがどの学校に行っても同じ教育を受けられるように定められた『学習指導要領』をもとにカリキュラムや授業づくりを行っています。 ↩︎
- 「子供たちの未来をはぐくむ家庭教育」(https://katei.mext.go.jp/)を参考にしました。家庭教育について分かりやすくまとめられています。 ↩︎