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『私らしい「頑張らない」家事・育児』セミナーが開催されました!
先日、5/30(木)大富士交流センターにて『私らしい「頑張らない」家事・育児』セミナーが開催されました。今回は当日の様子についてお伝えします♪
▼事前に告知した記事はこちら。
子育て情報ウェブサイトConobie(コノビー)で連載され、累計500万PVを記録したヒット漫画『本当の「頑張らない育児」』
真面目で、周りに頼るのが苦手な新米ママの「わたし」が主人公。
初めての育児の予想以上のハードさに、以前と変わらないだんなさんへのイライラが募っていく様子、そしてパートナーと二人で育児をどう乗り越えていくか。
その過程が丁寧に、読みやすいふんわりと優しいタッチで描かれています。
この漫画の企画編集者である「三田村 さやか」さん、そして漫画を描かれた「やまもとりえ」さんのお二人が講師とゲストとしていらっしゃいました。
左が三田村さん、右がやまもとさん。
今回の講座、大人気でお申込が殺到。
増席して約50名の方が参加されたとのこと!
ベビーカーも会場のあちこちに。
後ろのキッズスペースでは、小さな子どもたちと一緒にお話を聴くことができました。
パパさんの姿も!
ママと一緒にご参加のパパさん、元々この漫画のファンだったそう。
頑張るを頑張らなくていい?!「本当の」頑張らない育児を伝えるために
講師の三田村さんから、最初に
「お子さんが泣いちゃったりしても大丈夫ですからね、お互いさまという気持ちで、みなさん無理なく受講してください」
とアナウンス。こういうひと言があるだけで、子連れのときは安心しますよね。
そして、席が近くの人と自己紹介タイム。
参加者の皆さん、初めましての方とも楽しそうにお話されていました!
場の空気が和んだところで、『本当の「頑張らない育児」』書籍化までのお話を伺う時間に。
未だに根強い「三歳児神話」。
子どもが三歳まで、お母さんはずっとつきっきりで子育てすべき。
そんな考え方に苦しむお母さんたちに「頑張りすぎなくていいよ」と伝えたい。
だけど、「頑張らないを頑張ってしまう」ようなお母さんもいるし、「本当の」頑張らない育児を伝えることができたら…
新しい「子育ての文化」を作る作品になればと、この作品は生まれたそうです。
会場の壁には、見やすく大きく拡大された漫画の展示。
「ママは育児や家事の間に読むから、長くない方がいいよね」
そんな配慮から、1話あたりのボリュームは短め。
編集者の三田村さんと、著者のやまもとさんの間で、何度もやり取りやそれに伴う描き直しを重ねたエピソードを伺うと、絶対に読者の心に響く作品を作ろう!という熱意を感じました。
意外だった「パパからの反響」そして書籍化
ネットでの連載が続いていくなかで
「ママ、パパに怒りすぎじゃない?」
と、パパからの反響が大きかった回が。
(ガマンし続けていた「わたし」が、遂にだんなさんにキレた回)
そんな意見から、パパ達も育児へのプレッシャーを感じ、苦しんでいることが分かり、ママだけでなく、パパの気持ちにも寄り添わねばと
10人以上のパパ達によるネーム(漫画の下書きのようなもの)チェックを行うようにしたそうです。
連載が進み、実際に子育てをしているパパやママからの反応がどんどん大きくなっていき、書籍化が現実のものに。
書籍として発行された後も、クラウドファンディングで「本をきっかけに子育て環境をよくしていく」ためのイベント開催への応援を募り、232人が賛同。
パートナーシップについてのイベントも開催されました。
この作品は、一方通行に伝えたいことを伝えるだけじゃなく
読者からの意見を取り入れ、作品に反映したり、イベントという場を生み出したりと
読者と一緒に「子育ての文化」を作るために、生まれ育まれた漫画だったのだなあと、お話を聞いてしみじみしてしまいました。
三田村さんもやまもとさんも、参加者と同じ目線で、積極的にその声を聞いてくださっていたのが印象的でした。
(↑の写真では、右下が三田村さん&やまもとさん)
ひとりひとり違う「頑張らない」の形
前半は漫画が出版されるまでのお話を伺い、後半は『わたしにとっての「本当の頑張らない育児」』を考えるワークを行いました。
「頑張らない」とひと言で言っても、人それぞれ
・得意なこと/不得意なこと
・好きなこと/嫌いなこと
が違うので、同じ料理ひとつをとっても、好きな人にとっては苦にならず、むしろ気分転換になるし、苦手な人にとっては献立を考えることすら一苦労… なんてこと、ありますよね?
そんなお話を伺って、まずは「自分の得意不得意、好き嫌い」についてワークシートに書き込んでいきます。
書き込んだら、今度は近くの人とのシェアタイム。
自分だけでなく、他の人のことも知ることで、自分が苦手なことは、いっそ得意な人にお願いして、お互い助け合うこともできるんだ!
と、視野が広がるような体験。
自分ひとりだけで抱え込まず、周りの人と協力することで「本当の頑張らない育児」になっていくことに気づける時間となりました。
子育ての正解も「人それぞれ」だから
家庭によって、パパママの育児・家事の分担、仕事をしている時間はそれぞれ違うから「こういう育児が正しい!」という正解は、家庭の数だけあるんだろうなあと思います。
だけど、ネットや雑誌、テレビで見かける
「よいお母さん像」「よいお父さん像」と、ついつい自分を比べて落ち込んでしまうこと… ありますよね?
そのイメージも、世代年代毎に変わっていくから、じいじばあば世代や、仕事場の先輩後輩とのギャップも感じると思います。
私たちが今、これが正解!と思っている育児も、年を追う毎に古くなっていきます。
だからこそ、それぞれの立場によって、見え方や感じ方が違うこと。
それぞれの価値観をお互い認め合いながら、一緒に育児していくことが「子育ての文化」を作ることに繋がると三田村さん。
最近はダイバーシティや、多様化という言葉をよく耳にしますが、育児している私たちにとっても、それは意外と身近なテーマなのではないかと思います。
それは、ママにとって、本当にすぐ近くにいるパパとの関係を見つめ直すところから。パパはママとの関係から。
育児は家族にとって大きな試練ですが、家族というチームで「本当の頑張らない育児」ができたなら、きっと以前よりも強い絆が生まれるはず!
左:やまもとさん、右:三田村さん
三田村さん、やまもとさん、この度は貴重な気付きの時間をありがとうございました!
『本当の「頑張らない育児」』はコノビーのサイトでも読めますし、本も出版されていますので、育児にプレッシャーを感じている人はぜひ一度読んでみてください♪
▼ Conobie(コノビー)『本当の「頑張らない育児」』
https://conobie.jp/books/103
▼ 三田村さやかさんのツイッター
https://twitter.com/rai527
▼ やまもとりえさんのブログ
http://rinpotage.blog.jp/