エコ・クッキングで担々麺にアップルケーキ?!環境に配慮した料理を作ってみよう♪

2019.10.15 公開

環境問題に注目が集まっている近年ですが、みなさんは「エコ・クッキング」って聞いたことありますか?
エコ・クッキングとは、環境やエネルギーのことを考えて買い物や調理をすることで、東京ガスがエコ・クッキングナビゲーターという資格を発行しているものだそうです。

□普段の買い物、どんなことに気をつければ環境に優しくなるの?
□調理にエコ、わかる気がするけど具体的にはどんなこと?
□面倒くさくない?私にもできそう?

そんな気になること、エコ・クッキング講座が開催されるということで行ってきました♪

まずは講義で基本を知ろう

この日行われたのは、富士宮市環境部生活環境課が主催する「エコ・クッキング講座」。
講師は、静岡ガスエコ・クッキングナビゲーターの加藤さんなど3名の女性です。
参加したのは、富士宮市食育ボランティア「ななくさ会」の方23名です。
まずは講義形式で、基本のレクチャー。

エコ・クッキングでは環境に優しい食生活を目指します。食べ物の生産には、生産・収穫・運版・販売…など様々な過程があるわけですが、その中で自分たちが努力できる、買い物→調理→食事→片付けの中で工夫できるところを少し努力することで、エコな食生活になっていくんだとか。

例えば…

買い物のポイント
□旬の食材を選ぶ…旬の時期のトマトと温室栽培のトマトを比べると、温室栽培のトマトは10倍のエネルギーを必要とするんですって!

調理のポイント
□食材を無駄にしない…皮ごと調理したり切り方を工夫することで可食部分を10%増やし生ゴミを10%増やすことができます。
□エネルギーを上手に使う…鍋底の水滴を拭き取るだけでガスを2%減らすことができ、フタをすることでCO2を年間7.3㎏減らすことができます。

片付けのポイント
□いらない布で汚れを拭き取ってから洗う…汚れは80%落ち、水を30%減らせます

などなど、ここにあげただけではない、工夫ポイントがたくさん!


全てのことをしようと思うのは大変ですが、1つのことでも毎日することが大事なんですって。
毎日料理をする私としても、普段から気にしていることもあれば、あまり気をつけてなかったかも~ということもあり、もう1つくらい何かしてみようかなと思える講義でした。

そして、お待ちかねの今日のメニューとレシピの説明。
今日のメニューは
☆富士宮やきそば麺で作る「担々麺」
☆県内産しいたけの「しいたけの肉詰め」
☆皮ごとリンゴの簡単「キャラメルアップルケーキ」の3品!

さぁ、ではやってみよう!

まずは、キャラメルアップルケーキから作り始めました。

リンゴを皮ごと切り、フルーツグラノーラと砂糖・バターと一緒にフライパンで炒めます。
そこに粉・牛乳・卵などで作った生地を流し入れ、弱火で両面7分蒸し焼きにするだけ!
エコポイントとしては、
・リンゴは皮ごと使う&旬の果物
・1つのフライパンでできるので水の節約に
・フタをして蒸し焼きにすることでエネルギーを効率よく使う! です。

リンゴのケーキを焼きながら、次に「しいたけの肉詰め」に取りかかります。
鶏挽肉に、長ネギ・ショウガと調味料をまぜ椎茸の傘部分に詰めていきます。
しいたけは石づきだけを取り除き、軸もみじんぎりにして肉に混ぜて使いました。
付け合わせに、もやしのナムル風とししとう焼きも調理します。

エコポイントとしては、
・しいたけの軸の部分もみじんぎりにして肉に混ぜる
・ショウガは皮ごとみじんぎりに
・肉詰めとししとうは1つのフライパンで一気に焼いてエネルギー節約
・フライパンにはフタをしてエネルギー効率をあげる
・モヤシは担々麺の野菜と一緒に茹でる です

そして、最後に「担々麺」にとりかかりました。

鍋に沸かしたお湯に鶏ガラスープの素を入れ、そこにチンゲンサイとしいたけの肉詰めの付け合わせのモヤシも一緒に茹で、1度取り上げます。このスープの素のお湯をそのまま使い、練りゴマや味噌、酢などで味を調え、富士宮焼きそばの麺を加えて1~2分温め、チンゲンサイ、ザーサイ、白髪ネギ盛り付けて完成!

エコポイントとしては、
・焼きそば麺を使うことで1度茹でることなく、エネルギーと水の節約に
・チンゲンサイとモヤシを一緒に茹でた上でそのお湯をスープに味付けする
・白髪ネギで余る長ネギの芯のところは、しいたけの肉詰めの中に入れる です。

おまちかねの食事タイム!

っというわけで、環境に配慮した調理が無事終了し、美味しそうな3品ができあがりました!

かなりのボリュームです✨
3品も作ったのに、調理時間は1時間ほどと短く済んだのもエネルギー節約になっていました。
食べてみての感想をみなさんに伺いました!

『エコ・クッキングということで、水も火もいろんなことに意識を向けて頑張りました!家でもやりたいなと思いました』
『エコポイントが多くて、1つ1つがお役立ち情報だった』
『焼きそばの麺を焼かないというのは考えたことがなかったので、これからやってみたい』
『作り終わった後に、出たごみを見てすくなくて驚いた。ごみが少ないのは快感。』
などなと、おっしゃって頂きました~!

私から見ていても、エコを意識するだけでこんなに行程や行動が変わるものなんだな~というくらいみなさん、非常に意識高くエコ・クッキングされていました。
試食を頂いたのですが、担々麺の味もしっかりしていておいしいし、しいたけの肉詰めもショウガがきいていておいしいし、アップルケーキはフライパン1つで作ってとは思えない出来映えでした~♪

さぁ、片付けもエコ・クッキングの一環です

食べ終わり、お片付けタイム。
まずみなさん感動されていたのが、使わなくなったタオルなどを切ったこの「ウエス」という布きれ。
このウエスでお皿の汚れを拭き取ってから洗います。

フライパンなどは拭き取ればもう洗わなくていいのでは?と思えるほどキレイになるものも。


そして、洗い桶に水をためて洗っていきます。事前に汚れを拭き取っているので洗剤も少なく済むね~という声があがっていました。

最後に、各班で出たごみの量を計量!
結果は…最大の班でも184グラム、最小の班ではなんと84グラム!
同じ材料を使っていてもこれだけの差が出るということに、またまた驚きの声があがっていました。

富士宮市環境部では、ゴミダイエットプロジェクトと称して、様々なごみを減らす取り組みを行っているそうです。例えば、雑紙を資源ごみとしてリサイクルすることや食品ロスを減らす取り組みなどがそれだそうですが、今年度は特に生ごみの水分を減らすための啓発活動に力を入れているそう。
生ごみの水分をひとしぼりするだけで、ごみも軽くなり燃やす際のエネルギーも節約できるとのこと。

今回のエコ・クッキングも、生ごみの水分を絞ることも、家でも簡単にできることばかりなので、まずは気になること、できそうなことを1つ見つけて取り組んでみるといいかもしれませんね!

また、エコ・クッキング講座は、来年度以降公募での開催も視野に検討中だそうですので、市の広報などで情報を見た時にはぜひ参加してみてくださいね!

※エコ・クッキングは東京ガス(株)の登録商標です。

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ハハラッチライター

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自然ガイドだけどテレビも好き♡ 千葉県出身の2児の母です。富士宮歴は8年。本業は、自然ガイドです。自然を楽しめるスポットから飲食店や公園まで、幅広い情報を発信していけたらと思っています。

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