「テンテンドンドン♪ テンテンドンドン♪」
富士宮の街中ではこの時期になるとお囃子の音色がいろいろなところから聞こえてきます。
毎年11月3日から5日まで「富士山本宮浅間大社」の秋の例大祭として「富士宮秋祭り」が行われるため、各区それぞれお囃子やおどりの練習に熱が入ります。
「富士宮秋祭りってなに?」
「浅間大社の露店しか行ったことがない。」
という方のために子どものころから秋祭りに参加している、自称お祭り娘のひろりんが富士宮秋祭りについてハハラッチしてきました!
この記事を読んで新しい発見や「行ってみたい!」と思ってもらえたらうれしいです。
富士宮秋祭りについてはこちらに詳しく載っています。
11月3日は浅間大社に全区が「宮参り」に向かいます
初日である11月3日の朝はまず「出の儀(でのぎ)」という出発式が行われ、お祭りを三日間事故なく安全に楽しく取り行うことができるように、との説明や各部署の長が紹介されます。
その後お囃子の披露があり、みんなのお祭りへの楽しみが上がっていきます!
「出の儀」が終わると隊列を組み富士山本宮浅間大社に向かいます。
高張り提灯を先頭に子どもたちは練習してきた太鼓の演目「とおりばやし」を叩きながら浅間大社前の道を通り境内に入って行きます。
「宮参り」に行くときは「とおりばやし」
帰りは「かごまる」という演目に変わります。
「宮参り」とはお祭りを始めるに際して、21区全部の区が富士山本宮浅間大社境内に集まり、祭りの無事と成功を祈願する行事です。
最初に宮司さんによる「祝詞奏上(のりとそうじょう)」が行われ、参加者全員への「おはらい」が行われます。
次に代表役員による「玉串奉献」、市長を初めとした役員の挨拶が続きます。
その後、奉納囃子として「富士宮囃子」を全区が一斉に奏でます。
最後に各区の長が「御幣拝受(ごへいはいじゅ)」(御幣・お神酒・するめを受け取る)をしたのち、神田区による「大宮木遣り(おおみやきやり)」が始まると各区が自区に戻っていき、御幣を山車・屋台に供えお祭りが始まります。
神田区は昔から手古舞(てこまい)の風習があり、小学校高学年や中学生の女の子が男役と女役に分かれ踊りを披露します。
全区が帰ってから境内で手古舞の踊り奉納をします。
私も小学生の時やっていましたが、楽しかった思い出があります。
(私も大銅叩いています)
宮参りの次は山車&屋台の引き回しスタート
山車に囃子方が乗り「にくずし」という演目を奏でながら、手古方が山車を動かし練り歩き自区内や他区を回りお囃子の披露やおどりの披露をします。
高張を先頭に手古舞・青年長・祭典長・先頭車・山車の順に進みます。
一番の見どころは4日の共同催事!
11月4日の夕方4時から行われる「共同催事」は、浅間大社前の目抜き通りに全区(21区)の山車や屋台が集まり一斉にお囃子を奏で、その後競り合いと共に全区が一斉におどる「共同おどり」をします。
三日間の中でもこの「共同催事」が一番の見どころで、浅間大社周辺や大社前の目抜き通りの各所で色々な区の競り合いが見られます。
競り合いとは富士宮秋祭りでの見どころのひとつで、各地区の山車・屋台が向かい合いぎりぎりまで接近して「屋台」という「けんか囃子」を演奏しあうことを言います。
囃子方は相手のお囃子につられないように。
手古方は相手の山車・屋台にぶつからないぎりぎりの所まで近づいたり離れたり。
近くで見ると迫力がものすごいです!!
競り合いはなかなか他のお祭りでは見ることがないと思いますので、見どころです!
5日は何をやるの?
三日目に当たる5日はやらずに二日目で終わる区や、お昼ごろから動き出す区もあります。
自区内を回ってお囃子や踊りを披露する区も多く比較的落ち着いた感じになります。
それでも各場所で競り合いも行われているため、三日目に行く人は浅間大社付近や大社前目利き通りを探してみてくださいね。
山車の練り歩きや、踊り、競り合いなど、いろいろな見どころがありますので今年の11月3、4、5日は富士宮秋祭りにぜひ行ってみてくださいね。