こどもと一緒に自然の中で四季を楽しむ!森のようちえんこだま

2025.03.04 公開

「子どもに様々な経験をさせたいな。」「自然の中で思い切り遊ばせたいな。」とは思っても、自分一人ではどんなことができるのだろうと悩んだり、日常に手いっぱいで子どもがやりたいことをさせてあげられなかったりしませんか?

富士宮にある「森のようちえんこだま」は、そんなママたちの願いをかなえてくれます。

今回は、1年間子どもと一緒に参加してきたライターたぴが、こだまの魅力をご紹介します。

森のようちえんこだまって?

森のようちえんこだまは「自然の中でのびのびと育ってほしい」「共に子育てできる仲間がほしい」という思いから、親子で自然体験をする会として、2009年にうまれました。1歳~未就学児の親子が、四季を通じて、森、野原、川、牧場で半日を過ごしています。

自然体験を通じて、親と子がありのままの姿と向き合う時間を大切にし、子どもが持っている「自ら育つ力」を信じて仲間同士で見守り合いながら日々活動しています。

対象1歳~未就学児とその親
活動日月曜日から金曜日のうち、希望の曜日1日
※週ごとに変更可
時間9時45分~12時30分
場所EPOファーム&ガーデン
富士宮市粟倉2736-3
※季節ごとに森や自然公園での活動あり
月会費親子一組 6000円(1期4週分、年間全9期)
     +
クラブEPO年会費 3000円

一日の流れ

午前中をたっぷり使って遊ぶこだまの1日を紹介しますね。

  1. 9時35分 駐車場到着
    こだまの駐車場は少し離れているため、活動場所のおうたひろばまで少し歩きます。この道のりでも、お気に入りの石や木、葉っぱを見つけたり、木の実を探したり、子どもには楽しいようです。
  2. 9時45分 おうたひろば到着
    先生方、お友達に朝の挨拶をし、出欠確認をします。着いた瞬間から思い思いの遊びを始める子どもたちの姿も。
  3. 10時頃 朝の会、本日のプログラム開始
    輪になってお名前、元気か、今日のお題に沿って少しお話をします。お名前を自分で言ったり、お話を一緒に聞いたりする子もいれば、ぶらんこなどやりたいことをやっている子もいます。朝の会が終わり次第本日のプログラムに入ります。
  4. 11時30分頃 お弁当
    お昼の時間は特に決まっていないため、子どもが食べたいタイミングでお昼ご飯を食べ始めます。朝の到着後やプログラムの途中で、おなかがすいてご飯を食べ始める子もいます。
  5. 12時15分頃 お歌の時間、さようなら
    わらべうたを歌います。手遊びがあったり、お友達との触れ合いがあったり。4週間連続で同じお歌をうたうので、娘は覚えて、家で歌ったり、ぬいぐるみに手遊び歌をしてあげたり、お気に入りを見つけて楽しんでいます。お家に帰ってパパに歌ってあげるのも、幸せなひと時です。お歌の後、先生方、お友達にさようならをしてそれぞれ帰路につきます。

どんなプログラムがあるの?~年間を通したプログラム~

どろんこ遊び

お家ではなかなかさせてあげられないどろんこ遊び。制限なく自由にどろで遊びます。子どもたちは服も、日常のさまざまな思いからも解放され、思い思いに楽しみます。

暖かい季節がメインではありますが、冬も暖かい日差しの中どろんこ遊びや砂遊びを楽しむ子もいます。

絵の具の自由画

こちらもなかなかお家でやるとなると大変な絵の具。こだまではお外でのびのびと絵の具を楽しめます。絵を描く日もあれば、手に絵の具を塗って手形をとったり、絵の具のついた手をバケツで洗いそのまま水遊びになったり。バケツの中の水の色の変化を楽しんでいる子も。それぞれの楽しみ方があるようです。

年間を通して何度があるので、絵の表現の仕方が変わったり使う色が変わったりと、子どもの変化が見られるのも楽しいです。

お馬さんとのふれあい

活動場所であるEPOには馬がいます。こだまでは、馬より小さめなポニーとたくさん触れ合います。初めはにんじんをあげたり、毛並みを整えるお手伝いをしたりします。お馬さんに段々慣れてきたころに、引き馬体験(スタッフが馬を引き、子どもが馬に乗る)があります。みんなお馬さんが大好きな様子。

回数を重ねるうちにだんだんと慣れてきてお馬さんへの愛着も沸いています。

どんなプログラムがあるの?~四季を楽しむプログラム~

春のプログラム

野草の天ぷら

我が家の野草の天ぷらの日は、残念ながら雨。初めての雨の日の活動場所“のらのや”に場所見知りをし大泣きで断念。後日、お母さんたちが「本当においしかった!」と話すのを聞いて、次年度こそは!と思っています。

西臼塚ハイキング

新緑の季節の西臼塚のハイキングは歩いているだけで気持ちがよいのですが、子どもたちは様々な発見をしていました。変わった形のキノコを発見して名前を想像してみたり、木に登って電車ごっこをしたり、リスのお食事跡を発見したり、不思議な形の木を見つけて遊んだり。子どもごとに様々な発見があって面白いです。

麦茶づくり

前年度、こだまで育てた麦を摘んで、フライパンで炒って麦茶に。麦の茎がストローになることを他の子のお母さんが教えてくれて、麦ストローで思い切り麦茶を堪能しました。麦茶の作り方を私も初めて知りました。

夏のプログラム

水遊び

活動場所を沼久保の水辺の楽校に移して、思い切り川遊び。虫取り網で魚や水辺の生き物を探す子。滝を楽しむ子。笹舟を流して楽しむ子。楽しみ方はそれぞれです。

しそジュース作り

こだまで育てた赤紫蘇を摘んでしそジュースを作ります。レモン汁を入れて色が鮮やかになる瞬間は、お母さんたちからも歓声が上がりました。娘はこのしそジュースがとても気に入ったようで、その後こだまでお鍋が登場するたびに、しそジュース作る?と聞いてくるほどです。

秋のプログラム

かぼちゃスープとクルミ

おうたひろばで拾ったクルミを、フライパンで炒るとクルミが少し開いて、パカッと開けます。そこから竹串で実を取り出すのですが、一口食べて美味しかったようで、娘は集中してずっとクルミを割り、取り出しては食べていました。クルミって身近な木の実だと思っていましたが、なかなか割って食べることはないなあと、私も大人になって初めての経験でした。

ひっつき虫遊び

自分自身もこどもの頃によく遊んだひっつき虫(くっつく野草)を探しになかなかの距離、でこぼこの森の中の道を歩きました。抱っこも覚悟していましたが、楽しいようで、みんなよく歩く!!見たことのないひっつき虫もたくさんあり、種を残すための工夫ってすごいなあと感心しました。子どもたちは、ひっついた形を「お花みたい!」と喜んだり、「これもひっつくよ」とお友達に教えたりと楽しそうでした。

冬のプログラム

焚火調理

焚火に火をつけるのも子どもたちが挑戦します。マッチで火をつけ、薪をくべたり、うちわであおいで消えないようにしたり、火の番をしたり。春が近づくころにはすっかり頼もしくなっている子どもたち。焚火で温めるだけで、いつもと同じお弁当メニューもとてもおいしく感じます。おにぎりやサンドイッチ、焼き芋を温めるだけでなく、みかんやバナナまで!これがとてもおいしい!新しい発見です。お母さんたちのアイディアをたくさんまねして、焚火でのご飯が大好きになりました。

みかんキャンドル

みかんがおいしい季節。みかんの少し上を切り、中身をくり抜いてみかんジュースを作りました。甘くておいしい!そしてくり抜いて器状になったみかんの皮に小さなろうそくを立て、森の中でみかんキャンドルを灯しました。ふんわりと柑橘の香り、優しい灯に気持ちがほぐれました。

その他にも、季節に合わせた様々な活動があります。

1年間こだまで活動してみて

どの活動も、やるかやらないかは子どもが決める。時間も決められてはいない。そんな中で、子どもがやると決めたことをとことん見守ることの大変さを感じることもありました。しかしその先にあるのは、子どもの真剣なまなざし、思い切り楽しむ笑顔。子どもは今その瞬間を楽しんでいるのだと知ることができました。

そしてこだまにあるのは、子どもが夢中になるプログラム。普段の生活では体験できないようなことや、初めて知ることにこどもたちは目を輝かせています。大人の私も初めての経験が多く、気が付けば子どもより楽しんでいることも。

また、先生方やお母さんたちとも活動を通しておしゃべりしたり、日々の子育ての悩みを相談したり、趣味の話をしたり、お互いのこどもの成長を喜び合ったりし、子どもと二人きりで過ごす時間が多い日々の中で、こだまは心が軽くなる時間でした。子ども同士も次第に仲良くなり、活動を通してやりとりがどんどん増えていくことが嬉しかったです。

1年間こだまでの活動を通して、自然の中で季節を感じながら、我が子の成長を感じ喜ぶことができました。また次の1年も娘なりの楽しみ方をして、様々な表情を見せてくれるだろうと楽しみにしています。

森のようちえんこだまの体験会

2025年度の森のようちえんこだまの体験会が3月10日(月)から3月14日(金)にあります。また、2025年度は4月14日(月)からスタートしますが、4月14日(月)からでも随時体験参加することもできます。

ご希望の方は、森のようちえんこだま公式ホームページより、お申し込みください。

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ハハラッチライター

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たぴ

自然大好き、食べるの大好きママ 富士市で育ち、結婚して富士宮の自然豊かな田舎に引っ越してきました。子育て中の日常を思い切り楽しみたい!子どももママもみんなが笑顔になれる富士宮の魅力を発見します!

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