朝霧高原の入り口にある、(有)アサギリ さんは、県内随一の受け入れ量を誇る産業廃棄物処理業者さんです。よく聞く俗称で言うなら「産廃業者」さん。
産廃業者さんって、あまり身近ではないし「ごみ処理場」というイメージを持ってませんか?
でも、(有)アサギリさんは、私たちが持つ産廃業のイメージを覆してくれる、とっても素敵な企業さんなんです!
今回、ベビ*ステ(ベビーステーション)事業を応援してくださる寄付型自動販売機の設置をきっかけに、工場を見学させていただきました。ぜひみなさんに知ってほしいです!
(有)アサギリさんって、どんな会社?
(有)アサギリさんは、単に産業廃棄物を回収するだけでなくたい肥に加工・販売しています。
実は私たちの生活に密接した循環型社会の発展を担っているとっても大切な存在。
さらには、この社会循環を学べる将来的に子どもたちが工場見学できるよう計画を進めているとのこと。
今後計画されている工場見学のために、立派な看板も設置されています。
ロゴに込められた想い
こちらは(有)アサギリさんの入り口にある看板です。
印象的な太陽と月のマークは、日が沈んではまた昇る日々と、循環する社会をイメージさせます。
ホームページを拝見すると、
【アサギリは50年以上半世紀に渡り、どんな嵐の時があろうとも、多くの社員、家族、地域の人々、あらゆる人々の力を得て、乗り越えてきました。たゆたえども(揺られても)沈まない船、アサギリ丸。
困難を共に乗り越えた先に必ず大空に光り輝く太陽と月を、環境を示す「グリーン」、
そして仲間や地域と共に築き上げた血と汗の結晶でもある「レッド」で表現しています。】
との想いが綴られています。
その想いの通り、社長の蓑さんにお話を聞いていると、社会貢献への熱意や職場環境・従業員の方の働き方など、本当に人や環境を大切にしている姿勢をひしひしと感じます。
一足先に工場見学
さきほどの看板に描かれていた桜並木、景観を整えるために植樹されています。
今はまだ苗木に少し芽が出てきた段階ですが、成長して満開になる時が楽しみです!
この日は残念ながら雲に隠れてしまってましたが、工場からはドドーンと富士山が望めます!
富士宮の街中からは見慣れない、大沢崩れが正面に見える富士山。一見の価値ありです!
この景観を大事にするため、なんと電線は地中埋設しているという徹底ぶり!!
ちなみに、この広大な敷地の草刈りはラジコン型草刈り機で行っているそうです。男の子が好きそう!
テレビでも取材されたようですよ。
http://asagiri.info/news/%EF%BD%93%EF%BD%82%EF%BD%93%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%e3%80%80%E3%82%A4%E3%83%96%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%81%97%E3%81%9A%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E5%8F%96%E6%9D%90%E3%82%92%E5%8F%97/
工場内は安全のため一方通行です。
取材中も大きなトラックが何度か通りましたが、一方通行が徹底されているので安全です。
大型の10tトラックが8台行き来し、市内外からの産業廃棄物を受け入れているそうです。
産業廃棄物とは、食品残差や、汚泥などのこと。
コンビニのお弁当や、マヨネーズ工場から出る卵の殻、行政の汚泥など様々です。
卵の殻だけでも、1日1t近く出るそうですよ!
廃棄物の搬入場所には、煙突のようなものから常に消臭剤が噴霧されています。
おかげで、気になる匂いもほとんどありません。
この消臭剤だけでも、年間ン百万円かかるとのこと!
企業努力ですねー。
運ばれた廃棄物は、水分調整・発酵などを経てたい肥に加工されます。
こちらの建屋で、たい肥への加工作業が行われています。
外から加工の工程が見学ができるよう、建屋を整備したとのこと。ますます工場見学が待ち遠しいです。
できあがったたい肥は、市内外から、遠くは横浜まで納品されているそうです。
市内では、ホームセンターなどで見かける牛さんのマークのものがおなじみですね。
ベビ*ステ寄付型自販機
最後に、今回のご縁のきっかけとなったベビ*ステ寄付型自販機をご紹介します。
ベビ*ステは、「みんなで子育て、みんなが仲間」の社会を目指しベビーステーションの認定登録を行っているNPO法人母力向上委員会の事業です。(コンビニの登録は富士宮市との協働事業)
ベビ*ステを通じた子育て応援として、今年の6月、(有)アサギリさんがベビ*ステ寄付型自動販売機を設置してくださいました。設置第一号です!
普段はなかなか知る機会も見る機会もない業種だけど、社会に欠かせない企業さん。
蓑社長が、工場見学という一般の私たちとも”つながるきっかけ”づくりに取組んでいたからこそ出会うことができました。
(有)アサギリさんの企業姿勢に感動しっぱなしの取材でした。
工場見学が始まったらぜひ足を運んでみてくださいね!