今年の夏は暑かった!!
と、やっと秋の涼しさを感じながら振り返る9月ですね。
さて、夏休みの間、子どもに「いいかげん自由研究やっちゃいなさい!」と何度言ったかわかりません。
そう言う私も、子どもの頃、自由研究が大嫌いでした。
でも、大人になった今は知りたい事がいっぱいで、
「自分の興味ある事を勉強できる自由研究ほど面白い勉強はないのになぁ」と思います。
前置きが長くなりましたが、この夏、自分も何か自由研究を…と思い、
以前ハハラッチした「ごみダイエットプロジェクト」でお世話になった富士宮市生活環境課の
セルナルドさんからのお誘いで、「富士山麓環境パトロール隊」の活動を勉強してきました!
(なぜか私、ごみ軽減とか、ごみ拾いとかに興味があるのです…。)
車の中では、前回の「ごみダイエットプロジェクト」で使い始めた「だっくす食ん太くん」の
話題で盛り上がりました(笑)
セルナルドさん、もう3年ほど使っているそうです!
「かきまぜたとき、中があったかいと"微生物が活動してる~♪"と感じますよねー!」
「わかりますー!!」
・・・
だっくす食ん太くんについて気になる方は、前回の記事をご覧ください↓
https://haharazzi.info/9928
さてさて、話を戻して、
「富士山麓環境パトロール隊」とは、もともと、富士山麓周辺の廃棄物の不法投棄の防止や
自然環境の保全を目的として20年ほど前から始まった活動です。
徐々に巡回地域が増え、現在は富士根北、上野、北山、上井出、白糸、芝川の6班で、
各地区班の地元や市内北部を中心に週1回巡視しています。
パトロール隊を担っているのは、各地域の自治会から選出された方々。
地元の地理に詳しい方や、美化への意識が高い方々が有志で活動をしてくださっています。
任期は2年ですが、10年以上も携わっている方もいるそうで、
地域の方の志があるからこそ継続していける活動なんですね!ありがたいです。
ちなみに、このお揃いのツナギや帽子などは市から支給されるそうです。カッコいい!
この日は、上井出班のパトロール活動に同行させて頂きました。
朝9時頃集合。市役所生活環境課職員、パトロール隊の方々と、本日のルート・スケジュールなどを
確認します。
本日のルートは、①北山料金所跡駐車スペース→②朝霧さわやかパーキング→③長瀞調整池
→④井之頭→⑤小田貫湿原→天子の森
デリカに乗り込み、沿道をチェックしながら走ります。
この車を見かけたら、パトロール中なんだなぁと思ってください。
でも目印は控えめ(笑)↓
こちらは、朝霧のさわやかパーキング。旧朝霧料金所です。
車から降りて不法投棄をチェック。
ポイ捨てごみ発見!!
「不法投棄」と聞くと、テレビや冷蔵庫など大型家電が捨てられているのを想像しますが、
空き缶や弁当容器のごみ、お菓子の袋など、いわゆる「ポイ捨て」のごみも、不法投棄なんですよ!
「不法」というからには立派な犯罪で、「5年以下の懲役または1千万円以下の罰金またはその両方」
という重い罰則が設けられています。
みなさん、気を付けましょう!!!
こちらは、「長瀞調整池」。洪水水量調節用の防災施設です。
人目があまりないので、以前はペットボトル、缶、タイヤなどの不法投棄が多かったそうです。
このあと、小田貫湿原、天子の森などを回り、お昼頃に本日の任務終了です。
この日はテレビや冷蔵庫など、大きな不法投棄はありませんでしたが、
不法投棄ごみ処理件数は、昨年30年度実績で、
タイヤ82個、バッテリー8個、消火器1個、ボンベ類1個、テレビ12台、
エアコン1台、冷蔵庫13台洗濯機7台!
その他、可燃物、不燃物は合計6250㎏!
「それでも、パトロール開始当初からすると、大きな不法投棄はずいぶん減ってきています。
その分、ポイ捨ての量は増えている。もし、自宅の前にごみを捨てられたらどう思うでしょう?
たかが缶1個でも、本来は1千万円以下の罰金ですよ。よく考えてほしいですね。」
とパトロール隊の長谷川さん。
ほんとに、その通りです。
マナー向上・美化意識をもっともっと呼びかけていきたいですね。
静岡県ではいま、海洋プラスチックごみ防止を呼び掛ける「6R県民運動」を推進しています。
ポイ捨てごみをなくすことはまた、海を守ることにつながる大きな一歩なんです。
今回、この取材を通して、私自身も今まで以上にポイ捨てが気になるようになりました。
そして、できる時だけですが、「気づいたら、拾う」というアクションをするようになりました。
我が家はよくキャンプやアウトドアの遊びをしますが、海も、山も、川も、
汚れているとゲンナリします。
また、車で走っているとき、人気のない山間の沿道にごみが散乱しているのを見ると心が荒みます。
「タバコは土に還るから」というわけのわからない持論で吸い殻をポイ捨てする男を見ると
100年の恋も冷めます。(昔の話です。)
「地球を守ろう」とか「環境を大切に」という立派な志しじゃなくても、
「なんか、気持ちいい」という感覚で、ひとりひとりが、
お世話になっているフィールドを守って行けるといいですね。