子どもに想いを贈り、家族のたすきをつないでいく「たすき帖」

2017.07.20 公開

「たすき帖」って知っていますか?

富士宮で生まれ育ったひとりのお母さんが、自身の子育て経験から“こういうものがあればいいなぁ”という想いを形にした、子どもが20歳になったときに渡すために書き綴っていくノートです。

富士宮市では「たすき帖贈呈事業」として、平成28年4月1日以降に生まれたお子さんの保護者に、このたすき帖を“誕生祝い”としてプレゼントしています。

たすき帖ことはじめ講座

6月29日、富士宮市民文化会館和室にて、たすき帖を考案した伊藤加奈子さんを講師に迎え「たすき帖ことはじめ講座」が開催されました。3か月の赤ちゃんを連れた新米ママから、思春期まっただ中の子どもとの接し方に困惑中のベテランママまで。そして、これまで友達の出産祝いにたすき帖を何冊も贈ってきたという既婚男性も参加していました。

講座では伊藤さんから、このノートを作ったきっかけや、どんなことを書いてほしいのかを聞きました。そして、実際に書いたり、書いたことをグループで話したりして、たすき帖と向き合った2時間でした。

 

講座を終え、たすき帖を手にしたもののどう書いていいのかわからずに持っていた方も、「こうやって書けばいいんだ」「まずは書き始めてみよう」と思えたようです。

たすき帖と育児日記とちがいは…

育児日記は、授乳やおむつ替えのタイミング、成長や病気の様子などを記録として綴っていくイメージ。かたやたすき帖は、記憶に残したいできごとや想いを、子どもが20歳になるまで少しずつ綴っていくイメージ。
すべてのページをきっちり埋めなければならないものでもないのです。書くのは年に1度でもOK。
大事なのは、その時、何があったのか、その時何を感じたのか…、忘れないために書き留めること。
そして、子どもがしたこと、話したことや子どもへの想いを書くためではありますが、書くことによってママ自身の心も整理され、日々の育児に向かう気持ちに変化があったりもするのです。
実は、万が一のことがあったときに伝えておきたいことを書くページや我が家の秘伝レシピページもあります。
そして、たすき帖はママだけでなく、パパやおじいちゃんおばあちゃんでも書けますし、子どもが小学生や中学生になってしまったという方も、いつからでも書き始めることができます。

たすき帖のことをもっと知りたい…

もう少したすき帖について詳しく知りたい…、今まで知らなかった…、という方は、
7/22(土)に富士宮市民文化会館で開催される「ファミリーめっせ2017」に行ってみるのはいかがでしょう?
11:00~11:30、大ホールで伊藤さんによる『みんなで一緒に たすき帖ことはじめ講座』がありますよ。たすき帖をお持ちでない方も、当日、大ホール入口で購入できます。

富士宮市からの“誕生祝い”

”誕生祝い”のたすき帖は、平成28年4月1日以降に生まれたお子さんに贈られます。平成28年4月生まれだと、もう1歳3か月になってるんですねー。


富士宮市役所子ども未来課で、開庁時間の平日8:30~17:15にもらうことができます。第1日曜も「日曜開庁」しているのでOKです。
その際、母子手帳が必要です。必ず持っていきましょう。
そしてなんと、「ファミリーめっせ2017」でも1日限定の「”誕生祝い”たすき帖贈呈 特設ブース」が小ホール入口に登場するそうです!
7/22は、イベントを楽しんで、伊藤さんのお話を聞いて、たすき帖をもらって帰ることができますね。
その際は、市役所での手続きと同様、母子手帳をお忘れなく!

20年後の成人式で、たすき帖が「どうぞ」と親から子へ当たり前のように渡される、そんな光景が見られたら、とってもすてきですね。
たすき帖を通じて親から子へ想いを伝える、家族のたすきをつないでいってほしい…。
それが富士宮市の、この誕生祝いに込めた願いです。

ハハラッチライター

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くろ

忙しくなると洗濯物を山にする癖アリ 富士宮歴は約40年、マンモス校出身のため知人多し。小4女子&年少男子の母。ジモティーだけど、おでかけはやや苦手。富士宮の新しい魅力を見つけたいです。

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