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こんにちは!里帰り出産で一人息子を生んだ、ちかちかです。
産後1ヶ月で富士宮市に帰ってきた私は、あっさりと授乳の悩みが発生しました。
母子手帳とたくさんの冊子をもらうときに、保健師さんから「困ったら相談してね」と言われましたが…。
訪問ケアを受けられる、あお助産院に電話するまでに3日かかりました。
そこで今回は、私が訪問ケアの電話をするまで何に葛藤したのかと、助産師さんに相談して変わったことを、ありのままにお話します。
相談すること自体に悩んでいるママの、ちょっとしたきっかけになれば嬉しいです。
生後2ヶ月で授乳に悩む
息子は最後まで逆子だったので、帝王切開で出産しました。
傷口と息子の状態が落ち着いてから、授乳を開始したのですが、乳頭が短かったのか、なかなか息子は思うように吸えなかったんです。
そこで、病院の方からニップルキャップの使用を勧められました。
実際に使ってみると、キャップの分長くなったおかげで、母乳が飲めるように。
使っているうちに、乳頭の形も整ってくると説明を受けたこともあって、富士宮に帰っても続けていました。
おっぱい卒業サインは突然に!
母乳の量が少なかったので、ミルク混合型の授乳をしていました。
このまま1歳まで続くと思っていたら、生後2ヶ月で急におっぱいを断固拒否!
キャップを新品に交換してもダメ。
キャップの先に搾乳した母乳を入れてもダメ。
抱き方を変えてもダメ。
母乳→ミルクの順番であげていたのを、ミルク→母乳に変えてみてもダメ。
反り返ってギャン泣きです。
時には、両目をカッと見開いて訴えてくるんです。
「なんで、こんな意地悪するの!?」
新米ママが我が子にそんな目を向けられたら、心はあっさり折れるのです。
奇跡的に助産師の存在を思い出す
搾乳した母乳は飲む。
でも、おっぱいから直接母乳は飲まない。
1日に何回もある授乳のたびに、おっぱいを拒否する息子と格闘しているうちに、ふと助産師さんの存在を思い出しました。
実は、妊娠中にNPO法人母力向上委員会の企画で、妊婦さん・産後ママ対象の「助産師さんとお話し会」に参加したことがあるんです。
そこで登場していた助産師さんが、あお助産院の青野さんだったのです。
その時にもらったパンフレットを、大切に保管していたのも、思い出しました。
「助けて」の電話に3日間悩む
さて、新米夫婦でできることはやり尽くし、専門家に助言を求めるしか方法がない状態になったわけですが…。
「授乳がうまくできないので、助けてください」の電話をするのに、3日かかりました。
上手に授乳できないのが、恥ずかしい
何を3日間悩んだのかといえば、電話するのが恥ずかしかったのです。
言葉に出してしまうと、「自分は授乳も満足にできない、ダメな母親です」と負けを宣言しているような気持ちになってしまいそうでした。
その言葉をなんとか出さなくてすむように、電話以外の方法を探したり、
逆に、妙なプライドを抑えられるように自分自身と葛藤したり。
そうしているうちに、
「そもそも授乳が上手にできないことは、負い目を感じることではない。」
「一人で悩んで、息子と自分が苦しい思いをずっとしているぐらいなら、さっさと電話して楽になる方が、むしろ母としての役目なんじゃないだろうか。」
丸2日かかって、そう思えるようになりました。
悩みはじめて3日目にして覚悟を決めて電話番号を入力しましたが、最後の通話ボタンを押すまでに、これまた葛藤します。
今度は、どう説明したらいいか悩んだのです。
自分が何に困っていて、どうして欲しいのか。
それを自分の言葉で説明できるように、自問自答を繰り返してから、ようやく通話ボタンを押せたのでした。
話を聞いてもらえたことが、救いになった
訪問ケアを2回来てもらい、最終的に息子は生後3ヶ月で粉ミルクのみになりました。
ケアを受けて心底感じたのは、主人以外の大人と話すのが久しぶりだということです。
産後、富士宮に帰ってきてからは、じっくり時間をかけて大人と会話をしていませんでした。
それが、思っている以上に心に負荷をかけていたのです。
だから、青野さんと話している内に「あぁ、私はおしゃべりがしたかったんだな」と気付けました。
それからは、少し意識して子連れOKのイベントに出かけるようにしています。
赤ちゃんとの接し方のヒントをもらった
訪問ケアは、2回とも授乳しているところを見てもらいました。
その後、月齢に合わせた抱き方を教わったり、息子がおっぱいを吸えるように、青野さんが誘導したり。
ケアの途中から気付いたのですが、青野さんが息子に話しかけているときは、終始ゆっくりとした口調でした。
そして、ギャン泣きしても「そっかぁ」「そうなんだねぇ」と、泣き声に対して肯定しながら話しかけているのです。
私も母親学級で、赤ちゃんは泣いてお話をすると聞いていました。
でも、会話のキャッチボールをするイメージを持てなかったんです。
だから、泣いたらその原因を探って対処する、これの繰り返し。
声掛けをしていたとはいえ、これでいいのかな?
と少し不安でした。
息子の泣き声とおしゃべりをしている青野さんを見て、「こうやってお話すればいいのか!」と、目から鱗がボロボロ…。
もちろん、主人とも共有しました。
葛藤した時間は自分と向き合った時間
相談の電話をするまで、3日間葛藤した私。
悩み続けたおかげで、訪問ケアの時間がとても大事な思い出となりました。
長い時間考え込みましたが、今は負い目を感じていません。
それだけ自分と向き合ったんだと思っています。
大切なのは、時間がかかっても必ず相談すること。
これからも思う存分、自分と向き合って、その気持ちと一緒に相談できるようになりたいです。