今回は、富士宮市でお母さんたちが立ち上げて8年目の未就園児とその親向けのプログラム、
『森のようちえんこだま』さんをご紹介します♪
『森のようちえん』って知っていますか?
森のようちえんとは、自然体験活動を軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称で、
発祥は北欧諸国と言われています。
『森のようちえん こだま』は、
2009年にもっと自然の中で子育てしたいというお母さんたちで立ち上がり、
現在もお母さんたち主体で運営をされています。
2016年度から、平日の月曜~金曜の週5回運営され、
1日の定員は10組。
対象は1歳半頃~未就学時とその親ですが、
参加者の中心は1、2、3歳頃の未就園児とお母さんなんだとか。
週1回で参加している親子さんが多いそうです。
場所は富士宮市粟倉にあるNPO法人EPOを中心に、
西臼塚や沼久保水辺の学校、丸火自然公園など
地域の自然豊かな場所に季節に合わせてでかけていき、
ハイキングや川遊び、調理プログラムや焚き火、
森遊びや引き馬体験などのプログラムを行っているとのことです。
現在、45組以上の親子が参加しているそうで、遠くは清水や御殿場からも通う人がいるという
大人気プログラムなのです。
取材でお邪魔したこの日は、西臼塚へのハイキングプログラムでした。
西臼塚は、標高1,400mの富士山の森です。
季節の変わり目のこの日、標高の高い西臼塚は街中と比べて7、8℃気温が低く寒い^_^;
そんな西臼塚駐車場に参加者のみなさんがぞくぞくと集合してきます。
はじめのご挨拶で円になって、お名前と体調を報告していきます。
かわいい声で「元気です!」とみんな答えていきます。
そして、危険な生き物への対処法や、クマよけの鈴の説明などを受けて森の中へ。
手をつないでゆっくり歩く子もいれば、たったか走り出す子、いろいろです。
参加しているお母さんたちは、そんな子どもたちのペースに合わせて進みます。
途中、トンネルの木をくぐったり、キノコを見つけたりしながら、上を目指して歩きます。
今回は、西臼塚火口まで頑張って歩きました。
大人の足では15分か20分ほどの道のりを、3倍くらいの時間をかけて遊びながら進みました。
火口に到着するとお待ちかねのお弁当。
みんなお母さんたちの手作りのお弁当をパクパク食べていました。
お弁当が終わると、木に登る子、木の実を拾う子、走り回る子、
倒木を列車に見立てて運転する子…など本当に様々!
また紅葉がきれいな葉っぱを拾って、紙に自由に貼っていくクラフトにも挑戦。
それまた自由に子どもたちのやりたいように貼っていきます。
お母さんたちは、必要以上に指示などすることなく寄り添っている姿が印象的でした。
最後に、わらべうたをスタッフさんと歌います。
わらべうたは、子ども達の遊びの中から生まれたり、親から子へと伝え継がれてきた歌で、
伝承童謡や自然童謡とも言われているそうです。
わらべうたをしている時も、けっして無理強いはしません。
しかし、大人が楽しそうに手遊びうたを歌っていると、
子どもたちもつられて手や口を動かしていきます。
最後に、さよならの歌をして、さよならあんころもちというわらべうたで解散となりました。
森のようちえんこだまは、子どものありのままの姿と向き合うことのできる親を育てることを
目指して活動されているということで、
活動を通して、子どもたちを無理やりプログラムに誘導することがないのが印象的。
子どもたちがやりたい気持ちになった時、
その気持ちに寄り沿うことができるように運営されています。
参加されているお母さんたちからも、
「こだまに参加している時だけは、ガミガミ言わない母になれて嬉しい」
などという声も聞かれるとか。
こだまに参加するために、仕事を休んだりするお母さんもいらっしゃるということで
その魅力が伝わってきました。
また、参加者のみなさんはたいてい1年を通して参加されるそうなので、
子育て仲間ができるというのもお母さんたちにとって嬉しい点ですよね。
自然の中で子育てしたいとは思っていても、自分1人ではなかなかできない。
そんな悩みを解消してくれそうだなと感じました。
参加を悩んでいる、1度様子を見てみたいという方は、体験参加もできるそうです。
通常のこだま運営日に、参加費1,000円(親子)で2回まで体験できるということで、
普段の雰囲気や空気感を味わってみるのには最適なのではないでしょうか?
現在、参加定員に空きがあるということですので、
体験参加をご希望の方は、ぜひ1度代表の渡邉紋子さんに連絡してみてくださいね♪
森のようちえんこだま代表 渡邉あやこ 電話 090-8156-2926
普段の活動の様子など
詳細は、NPO法人EPOのHP内のブログをご覧ください。 →ブログ