じっくり馬とふれあえる♪富士山麓の「むくの木牧場」

2023.07.19 公開

我が子には動物とのふれあいを通じて命の尊さを学んでほしい。動画や図鑑ではなく、実際の動物を見て感じてほしい。そう考えるママは多いのではないでしょうか。

もちろん私もその一人。でも子どものペースに合わせて、じっくりと動物との時間が作れるふれあい牧場は、意外と少ない気がします。

これから紹介する「むくの木牧場」は、少人数完全予約制。
富士山麓の人穴にある牧場で、4頭の馬とのんびり自由に過ごすことができます。

ライター5名、乳幼児4名という大所帯で、2日に分けて取材に行ってきました!

現役を退いた馬のための牧場

富士宮市人穴(ひとあな)にある「むくの木牧場」は、朝霧高原の酪農地帯にある牧場です。
ここにいる4頭は障がい者乗馬として、神奈川県の麻布大学全面協力のもと活動していた、「パッカパッカくらぶ」というボランティア団体で活躍していたんですよ。

個性豊かな4頭が高齢により引退した際に、余生を過ごせるようにと、2017年に牧場が開設されました。

動物に優しい香澄さん

牧場を経営している北脇香澄(きたわきかすみ)さんは、麻布大学で介在動物学研究室の学生さんだった時に馬たちと出会いました。
そこで障がい者乗馬について学び、子どもたちに乗馬を体験させられるようになった頃、「パッカパッカくらぶ」を仲間と一緒に立ち上げた経歴の持ち主です。

馬に限らず仕事ができなくなった動物は、その時点で淘汰されてしまう命なんだそうです。
そんな命を何とか救えないかと考えたのが、牧場を始めるきっかけだと話してくれました。

何をして過ごすかは馬と自分次第!

馬はみんな高齢なので、基本的に乗馬はできません。また人間都合ではなく、馬たちの調子に合わせてふれあいます。その辺の見極めは、マンツーマンで対応してくれる香澄さんがいるので安心してください。

じゃあ何ができるの?と思いますよね。
決まったプログラムがないので、実はいろいろできるのです!

  • 馬が許せば好きなだけなでられる!
  • 障がい者乗馬として訓練を受けているので、ちびっ子も馬を引ける。
  • 馬糞のお掃除をする人もいるんだとか!
  • 馬の横にイスを置いて読書  などなど

貸し切りで楽しめるので、プライベート感たっぷり。
香澄さんとおしゃべりをしながら何をしたいか考えるのは、なかなか楽しかったですよ。

♪各ライターの体験コラムはこちら♪

全てのコースは完全予約制

むくの木牧場は香澄さんが一人で運営・接客しているので、1グループ5人までの完全予約制。
むくの木牧場ホームページから予約できますよ。
ふれあいコースは3つあり、料金は1グループあたりの金額です。

ふれあいコース料金

  • ふれあい45分コース 3,000円 11:00~11:45、13:00~13:45
  • ふれあい90分コース 5,000円 11:00~12:30、13:00~14:30
  • ふれあいロングコース 10,000円 11:00~15:00
    ※全て税込
    ※ロングコースのみ昼食持参なら敷地内で飲食可能

牧場の施設について

むくの木牧場は「まかいの牧場」や「富士ミルクランド」のような、観光に特化した牧場ではありません。車道から駐車場までは舗装されていますが、それ以外の場所は草が覆い茂っています(馬たちのおやつになるんですよ!)。

☆おやつムシャムシャ☆

また放牧地を含め土は黒土なので、基本的に靴は汚れるものと思った方がいいでしょう。
シューズカバー(大人用)を貸し出しているので、長靴持参でなくても楽しめますが、持っているなら持参した方が安心です。

放牧地

4頭の馬たちがいる場所。
自由に食べられるように草が茂っています。
中に入れますが地面には馬糞が結構落ちていて、避けて歩くのは正直むずかしいです。

長靴持参の場合「帰ってから洗えばいいや!」の精神で、馬たちとの時間を楽しみましょう!

馬舎

馬たちの家。
室内照明のみだと薄暗いのですが、窓を開けると明るくなります。
暗いところが苦手な子は、もしかしたら少し大変かもしれません。

駐車場

馬舎の裏側にある駐車場。
4台ぐらい停められます。注意点として馬舎横にある納屋は駐車場から中に入れる位置なので、子どもが入らないように気をつけてください。

休憩室

馬舎奥にあり室内はきれいで、授乳・おむつ交換もできます。住宅のように日常的な換気がむずかしいため、空気がこもっている感じが……。

月齢にもよりますが、授乳は車との併用がいいかもしれません。

流し台、トイレ

流し台は休憩室前、トイレは馬舎内にあります。
馬舎の照明をつけても薄暗いので、目が暗さに慣れるまでは足元に気をつけて。

牧場で遊ぶための持ち物は?

持ち物は林の中で遊ぶイメージで用意すれば、まず大丈夫だと思います。
また牧場の周囲にお店や自販機はないので、飲み物は必ず持参しましょう。
持ち物リストをざっくり書き出したので、参考にしてくださいね。

子連れ持ち物リスト

  • 小さな子どもは間違いなく土遊びするから、長靴・お着替えは必須
  • 大人も長靴持参だと無難
  • 飲み物、小さな子はおやつ(携帯食)
  • 虫に刺されやすい人は虫対策
  • 標高が高いので、季節によっては上着

じっくり馬との時間を楽しんで

時間をかけて馬たちとふれあうことで、「馬にも個性があって、感情がある」と実感できるのがむくの木牧場の魅力です。
4,5歳ぐらいからなら十分楽しめそうだし、小さい子はお馬デビューにもってこい!

草を食べる音、少し高い体温、立派な体つき。
放牧地に放たれている馬の隣で観察できる機会はとても貴重です。過ごしやすい高原で、馬たちとの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

むくの木牧場の基本情報

予約にあたって2つ注意点があります。

  1. むくの木牧場は酪農地帯にあり牛の伝染病(口蹄疫)予防のため、海外への渡航歴がある人は、2週間以上間を開けてから申し込む。
  2. 7~8月はアブが大発生するため、申込む場合は要問合せ。
住所〒418−0102 静岡県富士宮市人穴
(詳細な位置情報は、予約時に教えてもらえる)
電話090-6167-2073
定休日不定休
(詳しくはホームページを確認)
ホームページむくの木牧場@富士宮
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ハハラッチライター

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ちかちか

やりたいことたくさん!家族大好き母さん 富士市出身だけど、幼少期は転勤で引っ越し三昧。結婚して富士宮に落ち着いた1児の母です。料理に裁縫、ガーデニングとやりたいことがたくさん!でも今は、子育てにてんてこ舞いです。富士宮は思ってた以上に子育て中のママにあったかい街。そんな街の魅力を、好奇心とともに発信していきます。

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