富士宮の水道水は富士山のおいしい天然水。蛇口から出てくるお水、実はこんなにすごかった!(後編)

2024.02.08 公開
浅間大社で湧き水をペットボトルにくむ子どもの写真

こんにちは、浅間大社での湧き水くみ大好き、8期生あっしです。

浅間大社の湧き水の写真

冷たくキラキラ透きとおって、自然そのままの富士山の湧き水は本当においしい!タダですし(笑)
家で使うお水すべてをここで毎日くめたらステキですが……そんな気力も体力もございません!

だけどもしやこれとほぼ同じものが、富士宮市民は蛇口をひねるだけで手に入っている……?

富士宮の水道水レポート、後編です!
前回に引き続き、水道部水道公務課の高橋さんにお話をうかがいます。

ミネラルウォーターと水道水。何が違うの?


富士宮が採水地のミネラルウォーター、見かけますよね。
地下から採水されペットボトルやサーバータンクにパッケージされる富士山の天然水。
出先で見つけるとちょっと誇らしく思います。

富士宮の水道水と何が違うのかというと……実質同じだそうです。やった~!!
富士宮の我が家、蛇口からミネラルウォーター使い放題(笑)

厳密には

・ミネラルウォーター…加熱、紫外線等で殺菌されている
・水道水…塩素で殺菌されている

これが、異なる点となります。
簡単に言うと、微量の塩素が入っているかいないかですね。

講座内で硬水と軟水の飲み比べをする写真
硬水と軟水の飲み比べもさせていただきました
富士宮のお水は口当たりまろやかな軟水です

水がきれい。「だから」水道料金がお得!?

用水路に家族で足をつけて涼む写真
柚野の用水路にて
富士宮の川は流れが速く、水量も多く気持ちがいいです

富士宮は街全体が富士山の斜面にあります。
歩きや自転車だとちょっとつらい感じに、富士山に向かってずっと坂が続きますよね。

この自然の高低差、実は浄水にも配水にもとても役立っているんです。

海抜の高い水源からとった水が、自然に低い場所へと流れていく。
この力で無理なくお水が富士宮市内の家庭に届きます。
お水のろ過にも、高低差は役に立っています。

つまり水を低いところから高いところへ持ち上げる動力が少なくてすむ。
イコール使われる電力があまりいらない、かかる費用が少なくすむ、ということです。

加えて水をきれいにするための電力や薬品も少なくすむので……

その差1,426円。年間17,112円はけっこう大きい~!

確かに移住してきて水道料金、下がりました!!
これはうれしい発見です。

浄水器で浄化するものがないという衝撃!!

ここで浄水器やミネラルウォーターも水道水のみに絞ることができれば家計はさらに助かるけれど、長年の習慣、まだ変えるのが怖くもあります。
そこで質問!

「それでも実際のところ、富士宮で浄水器は必要ですか?」

高橋さんは少しとまどいつつ、優しく答えてくださいました。

「何をもって安全な水、おいしい水と考えるかは人それぞれ。
安心なお水が飲めるはずのウォーターサーバーや家庭の浄水器も、こまめな衛生管理を行わないと雑菌が繁殖してしまいます。」

これはちょっとドキっとしました。我が家の浄水器、カートリッジ交換の時にしかていねいに洗ってない……!

できあがったお水に雑菌抑制のための塩素は入っていませんし、容器自体が汚れてしまっていては意味がなく、せっかくのおいしいお水も台無しに。

利用する時には衛生管理!忘れないようにしたいですね。


浄水器で浄化するものがない……!!

衝撃のパワーワードです。

なんということでしょう、私はいままで虚無を浄水していたのね……?
そして富士宮の水はそれほど澄んでいるということに、改めて感動です。

それでもほんの少しの塩素までも徹底的に除去したい、パッケージに入ったミネラルウォーターがやっぱり安心する……と、お水への考え方は人それぞれかと思います。

どちらにしてもお水をあつかう環境のお掃除は、こまめに!を心がけたいですね。

自然の豊かな恵みが贅沢に流れる富士宮市

富士山をバックに流れる神田川の写真
写真提供:富士宮市水道部

「水道水のおいしい都市(32市)」に選出されている富士宮市。

富士山から長い年月をかけて届けられるきれいな天然水をほぼそのままに、飲み水に限らずお風呂でも、洗濯でも、とても贅沢に使うことができてしまう。しかもお安く!

人間の身体の70%は水分と言われています。

自分の70%が富士山の豊かな恵みで満たされ放題。
これはなかなかかけがえのない幸せだと思います。

大自然の恩恵に感謝しながら、今日もありがたく富士宮の水道水、使わせていただきます!

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ハハラッチライター

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あっし

エンジンかかればアクティブな、キャンプ好きのインドア派 京都名古屋横浜を経て、子育てを期に地元富士宮に移住してきた一児の母です。 母目線での富士宮は昔とは全くの別物!地元民の目と外からの目、両方から楽しく紹介できたらと思ってます。

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