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「A.C.C.国際交流学園」をご存じですか?
マイロード本町にあるこの建物、みなさん見たことがありますか?

こちらの建物は「A.C.C.国際交流学園」。
富士宮市にある日本語学校なんです。
日中は多くの留学生が多く行き交い、なんだかこのあたりだけ見慣れない雰囲気…。
近くを通った際、よくみる富士宮の風景と少し違った雰囲気を感じていた方もいらっしゃったのでは?
富士宮にも多くのインバウンド観光客が訪れるようになり、ここ数年で街中で外国人を見かける機会も増えたように思います。
でもなんとなく、外国人というだけで少しドキドキしてしまう私。
言葉がうまく通じない?日本では当たり前だと思っていることと考え方が違うのかも?そんな漠然とした不安があるのが正直なところ。
今回、A.C.C.国際交流学園に遊びに行かせていただく機会をいただき、学校が教育の場で大切にしていること、富士宮で学ぶ留学生と一緒に地域に貢献したいことについてお話を聞くことができました。
これを読んでくださったみなさんが、富士宮での国際交流について少しでも興味をもっていただけると嬉しいです!
A.C.C.国際交流学園はこんなところ!
A.C.C.国際交流学園は、1991年に富士宮で創立した日本語学校です。
県内でも歴史ある日本語学校で、現在300人程度の留学生が通っています。
出身国はミャンマー、ネパール、スリランカなどアジア諸国出身の留学生が多いとのことですが、世界各国から日本語を学ぶために富士宮で生活しています。


多くの留学生が日本の大学・専門学校に進学すること、就業することを目指しており、最長2年の学校生活を送ります。
日本語を学ぶことがひとつの目標ですが、A.C.C.国際交流学園では、留学生たちが日本で生活する上で大切な日本の文化・生活習慣・価値観を理解することを大切にしているそうです。
入学して間もなく、まずは「ゴミの出し方」などの日常生活上でのルールやマナーについてを授業で指導し、授業がすすむにつれ日本の政治・経済についても授業で教えているとのことです。


また、学校内で「日本文化体験イベント」を毎年行っており、茶道や着付け、空手など留学生たちが昔ながらの日本文化に触れることができるそうです。
地域で活動されるサークルの方々との交流を通じ、自分の国にはない日本文化に興味をもってくれることはなんだか嬉しい気持ちになります。
みなさん、真剣なまなざしで体験されていました。




ほかにも、留学生と地域の人々の交流の機会をつくるよう、8月に「A.C.C.まつり」を開催しています。
毎年マイロード本町で行われる七夕まつりとあわせて行っているそうで、各国の料理を販売したり、校舎を利用したお化け屋敷(これがなかなか怖くて好評…とのこと!(笑))を開催したり、子どもから大人まで気軽に世界各国の文化に触れることができます。


A.C.C.国際交流学園が目指す、地域貢献のかたち
地域にある日本語学校として、富士宮で学ぶ留学生の支援だけでなく、地域に住む方々も留学生たちとの交流を通じて世界各地の文化に触れることができる、そのなかでお互いの文化を理解し、日本人と外国人が地域で助け合いながら暮らしていけることを目指しているそうです。
そのなかの一つのプロジェクトとして、地域にある空き家・空き部屋を活用した”留学生の暮らしの支援プロジェクト”を現在すすめているそうです。
学園の生徒たちは学生寮を利用することが多いそうですが、新たに住まいを探そうとしてもなかなか見つからないのが現実だそう。
一方、地域では高齢化や過疎化の影響もあり、使われていない空き家・空き部屋が増えているという課題があります。
A.C.C.国際交流学園はこの二つの課題を結び付けることで、学生たちの住まいを確保できる、地域の方にとっては新たな家賃収入とちょっとした社会貢献が始められるという両者にとってプラス面になるのでは?と考えています。
先生たちいわく、素朴で親切心の強い国民性の留学生が多いとのことで、相手を思いやる気持ちも強いとのこと。
実際、学生寮の近くに住むご高齢のかたを手助けしてくれたとお褒めの言葉をいただいたこともあるそうです。
留学生たちが地域のなかで一緒に生活をすることで、授業以外の場で日本の生活様式、生活上の細かなルール・マナーを学ぶことができ、少しずつ日本社会に馴染んだ生活を送ることができる。
日本の文化を肌身で感じ学んだ学生が、「日本の生活ではこれが大切だよ。これはやってはいけないよ。」などといった情報を、今後観光や就労のために日本にくる外国人に伝えられる存在になれるのでは?と考えているそうです。
現在多くの観光地などで問題となっているマナーの問題や文化の違いによるトラブルが将来的に減っていくきっかけにもなるかもしれません。
また、少子高齢化は全国どこの地域でも課題となり、さまざまな業界で働く人手不足が問題になっています。
今後、世界各国から集まった若者が私たち日本人と一緒に働き、今まで以上に地域で共に生活していく社会になっていくことかと思います。
私たち大人たちより、今の子どもたちが大人になった時に、今よりもっと多くの外国人と触れ合う機会が増えていくかもしれません。
私たち大人世代はもちろん子どもたちも、日本以外の国の人々の文化や考え方に触れ、お互いが大切にしていることを理解していくことが大切になっていくと思います。
A.C.C.国際交流学園は、将来、日本人と外国人がともに、困ったときに助け合い、地域を支えあっていく社会になる基盤づくりを目指しています。
ちょっとした国際交流、気になったらぜひ学園へ!

”暮らしの支援プロジェクト”以外にも、A.C.C.では学生と地域をつなぐ活動に力をいれており、A.C.C.の学生との交流に興味がある方は、ぜひ気軽に連絡をしてほしい!とのことでした。
「地域のお祭りや行事に留学生たちも遊びに来てほしい。」
「園や学校の授業の一環で、A.C.C.の学生と交流するイベントを企画してみたい。」
そんな相談・依頼なども柔軟に対応してくれるそうです。
また、今年もA.C.C.まつりを8/2(土)に開催する予定です。
多くのかたが遊びに来てくれることを楽しみにしているそうです!
実は身近でできる国際交流、こんなことができたら楽しいかも?とアイデアがあったら、ぜひ一度連絡してみてください♬
【問い合わせ先】 A.C.C.国際交流学園 支援管理部:植松 電話番号:0544-24-8828 (平日8:00~17:00) |