令和5年10月13日(金)に富士宮北幼稚園にて、子ども安全隊「ヨウチエンジャー」の結団式が行われました。
富士宮警察署生活安全課の警察官、防犯ボランティアの代表者、防犯協会防犯指導員、富士宮北幼稚園の年長さん、幼稚園の先生、うさぎさんクラブのお母さん(交通安全教室の役員)が参加し、
「悪い人にはついていきません!自分の身は自分で守ります!お友達も守ります!」
という決意をみんなで誓いました。
子ども安全隊「ヨウチエンジャー」ってなに?
来年の春小学校に入学する年長さんを対象に、「入学前に防犯意識を高めよう」という目的で毎年富士宮北幼稚園で行われています。
年長さんはそれぞれ自分で色ぬりをした、ヨウチエンジャーの頭文字「Y」が描かれた手作りのお面をかぶってヨウチエンジャーに変身します。
警察官の方が見本となり一緒に変身です!
変身したヨウチエンジャーの代表園児が警察官に誓いの言葉を言い、その次に誓いの寄せ書きを手渡しました。
黄色いベストを着た人は、「富士宮警察署地域安全推進員 富士宮さくや姫」の防犯ボランティア。
警察に協力して防犯教室のお手伝いや、小学生の登下校時に危ない場所に立って、子どもたちを見守ってくれています。
警察の方が、
「みんなの安全を守るためにパトロールしてくれているので、会ったときにはあいさつをしようね」
というお話もしてくれました。
「いかのおすし」知っていますか?
防犯標語である語呂合わせの「いかのおすし」
2004年に考案され今では全国に広まり、誘拐などから自分を守るための行動をまとめたものです。
いか・・・知らない人についていかない
の・・・・他人の車にのらない
お・・・・おおごえを出す
す・・・・すぐに逃げる
し・・・・何かあったらすぐにしらせる
警察官からの話では、付け足しとして
「知らない人だけではなく知っている人でも、お家の人と話をしていなかったら、ついていってはいけません。必ずお家の人と話をしようね。」
と教えてもらいました。
「ヨウチエンジャー」が行われるのは富士宮北幼稚園だけ
「ヨウチエンジャー」の活動が始まってからもう20年近くになるそうです。
富士宮市にある全幼稚園で「ヨウチエンジャー」が行われているのかと思い、お話を聞いてみると富士宮北幼稚園だけとのことでした。
その理由を防犯協会防犯指導員に伺うと、一番最初にこの活動を始めるときに候補にあがったのは「徒歩通園をしている幼稚園である」ということだったようです。
バス通園が主流の現在では、バスがなく徒歩通園のみという幼稚園は富士宮市では数園しかありません。
普段から交通ルールに気をつけながら歩いて通園している園児を対象にすることで、防犯の話をしたときにイメージがしやすく意識が身につきやすい。
このような理由から、富士宮警察署から近いというのもあり、長い間北幼稚園で行われているそうです。
小学校に入学すると学校でも防犯の話をしてくれますが、入学前に教えてもらえるのは、ありがたいです。
防災意識を持っている子がいれば、自分だけではなく周りの子を助けることもできますよね。
子どもと一緒に防犯について考えてみよう
私は長男が通園していたときの幼稚園は園まで車で送迎していました。
送迎時はドライブスルー形式で園前まで車をつけられたので楽をさせてもらい、下の子も小さかったため車移動が多く、歩道を歩く習慣はほぼありませんでした。
小学校入学前に学校まで歩く練習もほぼできないまま、入学式の次の日から大きなランドセルを背負って、普段歩くことのない道を一人で歩いて行く長男がとても心配でした。
しかも入学式から雨が続いたのもあり、傘をさしての登校が不安で、しばらくついて行ったのを思い出します。
そういった経験も含め、普段から「いかのおすし」について子どもたちと話をしたり、学校までの道をお散歩してみたり、雨の日に傘をさしてお出かけしてみたり、など小学校に入学するときだけではなく、普段の防犯にもつながることので、我が家でも心掛けたいと思いました。