こんにちは、浅間大社での湧き水くみ大好き、8期生あっしです。
冷たくキラキラ透きとおって、自然そのままの富士山の湧き水は本当においしい!タダですし(笑)
家で使うお水すべてをここで毎日くめたらステキですが……そんな気力も体力もございません!
だけどもしやこれとほぼ同じものが、富士宮市民は蛇口をひねるだけで手に入っている……?
富士宮の水道水レポート、後編です!
前回に引き続き、水道部水道公務課の高橋さんにお話をうかがいます。
前編はこちら
ミネラルウォーターと水道水。何が違うの?
富士宮が採水地のミネラルウォーター、見かけますよね。
地下から採水されペットボトルやサーバータンクにパッケージされる富士山の天然水。
出先で見つけるとちょっと誇らしく思います。
富士宮の水道水と何が違うのかというと……実質同じだそうです。やった~!!
富士宮の我が家、蛇口からミネラルウォーター使い放題(笑)
厳密には
・ミネラルウォーター…加熱、紫外線等で殺菌されている
・水道水…塩素で殺菌されている
これが、異なる点となります。
簡単に言うと、微量の塩素が入っているかいないかですね。
水がきれい。「だから」水道料金がお得!?
富士宮は街全体が富士山の斜面にあります。
歩きや自転車だとちょっとつらい感じに、富士山に向かってずっと坂が続きますよね。
この自然の高低差、実は浄水にも配水にもとても役立っているんです。
海抜の高い水源からとった水が、自然に低い場所へと流れていく。
この力で無理なくお水が富士宮市内の家庭に届きます。
お水のろ過にも、高低差は役に立っています。
つまり水を低いところから高いところへ持ち上げる動力が少なくてすむ。
イコール使われる電力があまりいらない、かかる費用が少なくすむ、ということです。
加えて水をきれいにするための電力や薬品も少なくすむので……
家庭の水道料金(口径20mm、1か月20㎥を使用した場合)、全国平均3,241円(2021年水道統計調査)に対して富士宮市は1,815円!!
その差1,426円。年間17,112円はけっこう大きい~!
確かに移住してきて水道料金、下がりました!!
これはうれしい発見です。
浄水器で浄化するものがないという衝撃!!
ここで浄水器やミネラルウォーターも水道水のみに絞ることができれば家計はさらに助かるけれど、長年の習慣、まだ変えるのが怖くもあります。
そこで質問!
「それでも実際のところ、富士宮で浄水器は必要ですか?」
高橋さんは少しとまどいつつ、優しく答えてくださいました。
「何をもって安全な水、おいしい水と考えるかは人それぞれ。
安心なお水が飲めるはずのウォーターサーバーや家庭の浄水器も、こまめな衛生管理を行わないと雑菌が繁殖してしまいます。」
これはちょっとドキっとしました。我が家の浄水器、カートリッジ交換の時にしかていねいに洗ってない……!
できあがったお水に雑菌抑制のための塩素は入っていませんし、容器自体が汚れてしまっていては意味がなく、せっかくのおいしいお水も台無しに。
利用する時には衛生管理!忘れないようにしたいですね。
「そしてそもそも浄水器で何を除去するのか、という話なんですが。
富士宮の原水(地下水など)はとてもきれいで不純物がなく、浄水処理された水道水に含まれるのは微量の塩素のみなので、それ以外に浄水器で浄化するものがないんですよね。」
浄水器で浄化するものがない……!!
衝撃のパワーワードです。
なんということでしょう、私はいままで虚無を浄水していたのね……?
そして富士宮の水はそれほど澄んでいるということに、改めて感動です。
それでもほんの少しの塩素までも徹底的に除去したい、パッケージに入ったミネラルウォーターがやっぱり安心する……と、お水への考え方は人それぞれかと思います。
どちらにしてもお水をあつかう環境のお掃除は、こまめに!を心がけたいですね。
自然の豊かな恵みが贅沢に流れる富士宮市
「水道水のおいしい都市(32市)」に選出されている富士宮市。
富士山から長い年月をかけて届けられるきれいな天然水をほぼそのままに、飲み水に限らずお風呂でも、洗濯でも、とても贅沢に使うことができてしまう。しかもお安く!
人間の身体の70%は水分と言われています。
自分の70%が富士山の豊かな恵みで満たされ放題。
これはなかなかかけがえのない幸せだと思います。
大自然の恩恵に感謝しながら、今日もありがたく富士宮の水道水、使わせていただきます!