皆さんは薬膳料理を食べたことがありますか?
薬膳と聞いて、どんな料理なんだろうと興味はあるけれど気軽に食べられるのかな?「薬」という字が入っているし、なんだか難しい食材を使っているのかな?などと少し普段の食事とは縁遠いような気がしていませんか?
今回は10月10日に富士宮市でオープン予定の産後ケア施設「てって」の食事が薬膳料理と聞き、どんなメニューなのかハハラッチしてきました!
薬膳料理とは?お家の冷蔵庫にある食材で!
薬膳料理とは、季節や体調に合わせて食材や調理法を選び、体内のバランスを整え、免疫力を向上させることを目的とした料理です。食材には体を冷やす食材と体を温める食材があり、季節や体調に合わせて食材を組み合わせていくそうです。
例えば、冬は体を温める食材が大切だと思いがちですが、温めるだけだとほてりすぎて浮腫みやすくなるなどの症状が出てしまう。
そこで、食材を組み合わせたり、調理法を工夫したりして、温めるだけでなく冷やすものも盛り込んで、温めすぎず冷やしすぎず、ちょうどよい食事にするそうです。
てっての食事を担当するのは、「五ツ星」の渡邉由加さん。
由加さんの薬膳料理は、旬のものを旬にいただく!お家の冷蔵庫にある食材を使った食事で元気に!がコンセプト。
心にも体にも栄養になれる食事で、育児に奮闘するお母さんたちがほっと一息ついて笑顔になれるような時間になればとお話していました。
気になるメニューは?

今回私がいただいたメニューを紹介します。
- 厚揚げの肉はさみ
- ひき肉とジャガイモの煮転がし
- イカクンときゅうりの酢の物のおつまみ
- ひじきの煮つけ
- お豆腐と大根、もやし、わかめのお味噌汁
- 白米と白ごま
食事が運ばれてくると、由加さんがメニューと薬膳の食材のお話を丁寧にしてくれました。由加さんが話してくださった今回使われている食材についてまとめてみました。
- 豚肉には疲労回復や免疫をあげてくれる効果があり、お母さんたちの疲れを癒してくれる効果がある。
- 玉ねぎは気を巡らせて精神的な安定を図ってくれたり、体を温めたりする。
- ジャガイモは、おなかの調子を良くしてくれる効果がある。
- きゅうりは、むくみを改善する。
- ひじき、わかめは腎に良く、腎が弱まりやすい冬に向けて、腎の機能が縮こまる前からひじきやわかめなどの黒の食材を摂ることがよい。
- もやしは食物繊維で胃の調子を整えてくれる。
- 大根は生だと体を冷やすが、火を通すと中性に寄って体を冷やさなくなる。
- 白ごまは白食材で、肺を潤し呼吸器を良くしてくれたり、皮膚を潤しアトピーを良くしてくれたりするため、乾燥が気になるこれからの季節に積極的に取り入れるとよい。
知らなかったことだらけで、こんなにも食材ごとに効果があり、季節も含めて産後のお母さんたちのためにメニューが考えられていることに驚きました!
また、由加さんのコンセプトであるように、お家の冷蔵庫にあるものばかりで、明日からの自分の食事にも生かせそう!と、とても勉強になり、難しそうと思っていた薬膳が急に身近になったように感じました。
実際に食べてみると、厚揚げの肉はさみやジャガイモの煮転がしは優しく甘い味付けで、子どもも大人も大好きな味だと思いました。また、酢の物はあまり得意ではない夫も、イカクンが入っていることでおいしい!!と箸が止まらない様子でした。そしてしっかりお腹いっぱいに。どれも美味しく体も程よく温まり、食材に関しての知識も得ることができてとても楽しい食事タイムでした。
季節によって使う食材もお料理も変わってくるとのことで、由加さんのいろいろなメニューをもっともっと食べてみたくなりました。
「てって」では産後ケアを利用しなくてもランチが楽しめる!
現在、産後ケア施設「てって」ではクラウドファンディングを行っています。このクラウドファンディングのリターンで、「てって」のランチ券があり、産後ケアの利用対象外の方も由加さんの薬膳料理とお話しが楽しめます。
ぜひ皆さんも由加さんの薬膳料理で心も体も元気になってみてください!
クラウドファンディングは9月30日火曜日まで!